NHKが8月の戦争特番をずらっと並べたなか、
民放は、ちょっとサミシイ感じでしたが、
「帰国」は、一味変わったドラマでした。
8月15日の午前1時すぎ、南の海に眠る英霊が
軍事列車に乗って東京に帰ってくる。
夜明けまでの間、英霊たちは、自由行動を許される。
彼らは、行ってみたい場所、逢ってみたい人を訪ねるというドラマ。
英霊・ビートたけしは、妹の眠る病院に。
白髪の老婆となって延命治療を施されていた妹・・・
政府の重要な地位にいる甥は、ほとんど会いにこない。
死亡した後の仕打ちに逆上した英霊は甥を殺してしまう。
小学校の音楽教師になった恋人は、
「いまの子どもは歌を歌わなくなった」と嘆く。
英霊たちが見た日本は予想外のものだった。
殺された甥(石坂浩二)の魂は、英霊の叔父に
「我々はどこで間違ったのか?」と聞く・・・
豊かになったが幸せでない現代。
部隊長は「我々の頃は貧しかったが幸せだった」と。
夜明けが来て英霊たちは南の海に帰る・・・
スッキリしない後味の悪さが残るドラマだった。
この後味の悪さを観た人が、それぞれに抱えてほしい。
それが製作意図かも知れない。
英霊たちは、何故、幸せになるために戦争を肯定したのか?
戦後の日本人は、ホンキで戦争に向き合ってきたのか?
そんなことを考えさせるドラマでした。
民放は、ちょっとサミシイ感じでしたが、
「帰国」は、一味変わったドラマでした。
8月15日の午前1時すぎ、南の海に眠る英霊が
軍事列車に乗って東京に帰ってくる。
夜明けまでの間、英霊たちは、自由行動を許される。
彼らは、行ってみたい場所、逢ってみたい人を訪ねるというドラマ。
英霊・ビートたけしは、妹の眠る病院に。
白髪の老婆となって延命治療を施されていた妹・・・
政府の重要な地位にいる甥は、ほとんど会いにこない。
死亡した後の仕打ちに逆上した英霊は甥を殺してしまう。
小学校の音楽教師になった恋人は、
「いまの子どもは歌を歌わなくなった」と嘆く。
英霊たちが見た日本は予想外のものだった。
殺された甥(石坂浩二)の魂は、英霊の叔父に
「我々はどこで間違ったのか?」と聞く・・・
豊かになったが幸せでない現代。
部隊長は「我々の頃は貧しかったが幸せだった」と。
夜明けが来て英霊たちは南の海に帰る・・・
スッキリしない後味の悪さが残るドラマだった。
この後味の悪さを観た人が、それぞれに抱えてほしい。
それが製作意図かも知れない。
英霊たちは、何故、幸せになるために戦争を肯定したのか?
戦後の日本人は、ホンキで戦争に向き合ってきたのか?
そんなことを考えさせるドラマでした。