575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

心太酢醤油染みる目に鼻に    朱露

2010年08月19日 | Weblog
      「心太」はトコロテンと読む。
      荒磯の岩に付く天草をむしる。
      天日に干して煮て固め麺状に。
      酢醤油の心太を知らず・・・ 

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8月句会の最終結果です。     遅足

2010年08月19日 | Weblog
文字通り残暑のなかの句会でした。
初参加の値遇さん、句会のなかでは一番若い方とのこと。
とても良い句をつくられる方です。
575の会に新しい風を吹き込んでくださいました。

立雄さんの選句が届きました。
最終結果は、ご覧のとおり。


題詠「残暑」

①馴れぬ子の一日をぐずる残暑かな(静荷)結宇・郁子
②胃のなかを機械が通る残暑かな(遅足)童子・亜子・麗子・狗子
③水撒けば残暑の夕日ゆらめきて(立雄)値遇
④昇降機満員通過秋暑し(亜子)鳥野・朱露・童子・晴代・静荷・麗子・遅足
⑤秋暑し腕の皺見る昼寝かな(愚足)能登・朱露・遅足
⑥黙祷のサイレンの音秋暑し(狗子)結宇
⑦秋暑し戦争知らぬ者ばかり(朱露)静荷・立雄
⑧日暦のめくられずあり秋暑し(値遇)鳥野・能登・晴代・亜子・狗子
⑨蝉の声主(ぬし)入れ替わる残暑かな(結宇)値遇
⑩ペディキュアの剥がれたるまま秋暑し(郁子)鳥野・能登・値遇・愚足・結宇・麗子・遅足
⑪虫食いの痕まだ痒き残暑かな(晴代)愚足・朱露・郁子・立雄
⑫秋暑し両手ふさがる駅ホーム(麗子)童子・晴代・亜子・郁子・立雄
⑬免罪は一分で済む残暑かな(能登)愚足・静荷・狗子

番外 秋暑し沈黙の戦士合掌す(童子)

 
自由題  
①草いきれ動くものなし知覧の地(能登)結宇・静荷
②新涼を探し求めて空を見る(麗子)狗子
③夜濯や今日の活力使い切り(晴代)鳥野・愚足・朱露・郁子・麗子・狗子・立雄
④鳴きつくし身を捧げおり夏の果て(郁子)値遇
⑤つくばいに三日の蝉の仰向(あおむ)きて(結宇)能登・愚足・遅足
⑥郭公は森の緑を冥くせり(値遇)朱露・童子・晴代・亜子・遅足
⑦酒飲みが一人居るだけ今年酒(朱露)晴代・郁子
⑧渋団扇昭和の風の匂いかな(狗子)鳥野・能登・朱露・童子・晴代・静荷・亜子・立雄
⑨鐘楼に祈る人逝き原爆忌(愚足)値遇・童子
⑩早々とテント這ひ出す夏休み(静荷)結宇
⑪少年を月の光に洗いけり(遅足)鳥野・能登・値遇・麗子
⑫足裏に聴くヒロシマの骨の声(亜子)愚足・結宇・郁子・麗子・狗子・立雄
⑬軍服の写真を前に踊りの輪(立雄)亜子・遅足

     

次回は9月15日(水)午後6時 安田屋です。
題詠は「梨」「ラ・フランス(洋梨)」でもOKです。

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秋暑し   麗

2010年08月19日 | Weblog
句会場へ到着すると玉の汗。お題の通り残暑厳しい句会となりました。

     定例の句会場まで秋暑し


といった感じでした。

さまざまな暑さの中トップ賞は亜子さんの

     昇降機満員通過秋暑し

漢字の画数からも暑さが伝わり、乗れなかったエレベーターでますます暑さはヒートアップ。

同じくトップ賞の郁子さん。

     ペディキュアの剥がれたるまま秋暑し

もう暑くて爪の先のおしゃれにかまってられない。塗り替える気力もなく。。。

ううっ。暑い。

初登場の値遇さんは

日めくりカレンダーがそのままになっていることで暑さを巧みに表現。上級者の腕前と
一同感心しました。また是非句会へも顔を出して下さいね。


自由題で地足さんの

   少年を月の光に洗いおり

私は若くして特攻隊としてとびたった少年兵を思い描いたのですが
ご本人曰く、「少年らしさの再生」。月の光の禊ぎとのこと。
少女でも、赤ん坊でもダメ。少年だけの輝き。不思議な魅力を放つ一句でした。

来月は猛暑もおさまり食欲な秋となるでしょうか?
お題は「梨」となりました。
それでは皆様もうしばらく残暑を耐えましょう。
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