575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

梅の香や去年(こぞ)よりの髪刈られをり   立雄

2015年03月04日 | Weblog
奥さんに髪を刈ってもらった時の一句。
そういえば、去年の暮から刈ってもらっていない・・・
温かな日に庭で奥さんが散髪を。
梅の香に奥さんへの思いが込められているのかも。
庭に咲いた梅の香に心動かされた一句ですね。
句会でも、仲の良い御夫婦の様子が目に、と感想が。

能に「胡蝶」という演目があります。
胡蝶の精が梅の花に逢えないと歎き、怨みに思ってます。
旅の僧をみかけて、里の女に姿をかえて現われ、
梅の花に逢いたい思いをつげます。
仏の慈悲で、梅の花と逢い、胡蝶は喜びの舞をまって消えていく。
そんな筋書です。

我が家の梅が八分咲き。いよいよ見頃です。
確かに梅の花が咲くころはまだ寒く蝶の姿は見えません。
胡蝶の逢いたかったのは紅梅でしょうか?白梅でしょうか?
能舞台には紅梅の作り物が置かれるそうです。

          

応答の一日一句

  私にも言い分があり蕗の薹     孝

  おむすびの逃げて止まって蕗の薹  亜子


コメント
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