575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

3月句会の投句が集まりました。     遅足

2015年03月18日 | Weblog
昨日、今日と春本番の温かさ。梅は落花盛ん。サクランボの花は満開。
よく見ると、ご近所にもあちこちに。
ミツバチが飛んできて受粉してくれています。
今回の題詠は「ぶらんこ」です。良い句が集りました。


題詠「ぶらんこ」

①パパの押すぶらんこ空に90度
②スマホ手にふらここ揺する少女かな
③ひたぶるに漕ぐふらここの片思ひ
④ふらこことふ見ずに久しくなりにけり
⑤ふらここやうしろにちちとははのくに
⑥社宅消ゆ公園も消ゆブランコも
⑦はじめてのぶらんこ固く真一文字
⑧ぶらんこの鉄の鎖を離すまい
⑨ブランコをこぐスカートをふくらませ
⑩ぶらんこを降りた子どこへ行ったやら
⑪押すほどに寄りてふらここ温もりぬ
⑫鞦韆の錆の音聞く端居かな
⑬決めかねてブランコ闇に漕ぎだせり
⑭ぶらんこに小さな冬の忘れ物

自由題
 
①病みこもる二人に香る沈丁花
②四年目の春を迎えり鎮魂酒
③告白をためらふ静寂(しじま)猫の恋
④犬ふぐりの碧く小さき海跨ぐ
⑤退院日あわや入院寒戻る
⑥鳥帰る海の涙の浜小石
⑦春一番原色人体解剖図
⑧しだれ梅先の先までほころんで
⑨新海苔のあぶる手ひらりひらりかな
⑩フクシマや来させぬ孫に雛飾る
⑪荷造りの手をふと止めて竹の秋
⑫雨上がり梅の流れの道案内
⑬卒業の袴の裾がはしゃぎおり
⑭春の日や奈良に天平美少年

       

応答の一日一句

  薄紅の柔肌覗く桜餅         孝

  訪問のチャイム待つ午後桜餅   亜子






コメント
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