575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ふらここやうしろにちちとははのくに   遅足

2015年03月27日 | Weblog
ひらがなばかりの表記が面白い。
後ろで見守っている父母の温かさを感じさせます。
どこか懐かしい昭和を感じます、との声。

世界は前と後ろ、上と下から成り立っています。
重力と目が頭の前にあることからの必然。
前後は未来と過去。上下は天と地下の明暗を。

ブランコを漕ぐ時、前は安心ですが、
後ろへ行く時はどこか不安な感じがします。
子供の頃は後ろには父か母といった頼りになる人がいました。
大人になった今は・・・

  母なき子ブランコ漕げば風が押す  柴田奈美

           

応答の一日一句

  石垣に雪崩れる桜ためらわず    孝

  枝伸ばし花は水恋ふ城の濠     亜子

名古屋も今日の温かさで桜は一気に開花。日曜日はお花見です。
しかし天気予報は雨。花に雨といった風情になりそうです。

                      遅足

コメント
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