575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

椿の葉蕾を庇い打ち震え    すみ

2015年03月09日 | Weblog
いまだ春浅い時でしょうか。
蕾が打ち震えるというのは、常識的な感もありそうですが、
景色としてきれいですね、と結宇さん。

風にもまれる椿の木。葉が蕾を守っているようでした。
庇い打ち震え、という部分は、言葉が重ねられています。
しかし、どちらか一つに絞り、別の言葉を持ってきて
イメージを広げることが出来そうです。

日本の椿と言えば藪椿です。
一方、北陸から東北の日本海側には雪椿。
近江の余呉湖を横に見て越前に向かう北国街道。国境は木の芽峠。
少し近江に下がった所に椿坂という地名があり、「椿峠」というとか。
ここから南が藪椿、北が雪椿の世界でしょうか?

             

応答の一日一句

  地下街に袴が目立つ卒業期    孝

  丸刈りの卒業写真征しまま    亜子

我が家の梅もそろそろ終わりを迎えています。
今度はサクランボの花がちらほら。
よそのお宅の庭ではもう満開。
なにごとも遅い我が家です。     遅足

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする