575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

黒猫のひそり水飲む夜長し   郁子

2015年10月05日 | Weblog
これも雰囲気がでてますね。 
何がどう事として起こってるのかわからないけど、と結宇さん。
黒猫の静かな動きと夜長がマッチしています、と麗子さん。

なんとなく過ごす秋の夜長を少し持て余しているのでしょうか。
黒猫(三毛猫や茶虎では似合いませんね)が立ち上がる気配。
水を飲みにいったようです。
飲み終わると、また同じところに帰って・・・。
夜が長いなあ、という吐息が聞こえて来そうです。

猫は犬と違って体臭はしません。
孤独なハンターは気配を消して獲物にちかづく必要があるから。
足の裏も音にしないように肉球があります。
まさに「ひそり」ですね。(遅足)

          

応答の一日一句

  銭湯の煙突秋の空を突く   孝

  店先に父子の研ぎ師秋の空  亜子

コメント
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