575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

月光の打ち寄するなり石仏   加藤かな文

2015年10月20日 | Weblog
一面の芒原。風にゆれる穂が白く波打っています。
それを、月の光が打ち寄せている、と見立てました。
道の片隅には、石仏。お地蔵さまでしょうか。
月光の波しぶきを浴びていらっしゃるようです。
絵のように、いや絵以上に、イメージの鮮明な句です。
言葉で写生するとは、こういう句の事をいうのでしょうね。(遅足)

作者は、1961年愛知県生まれ。「家」代表です。

          

応答の一日一句

  揺れる燈の読経の如し万燈会  孝

  わが抱きし骨は煙に万燈会   亜子



コメント
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