575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

芒原賢治のきつね探しおり  郁子

2015年10月26日 | Weblog
賢治作品にいくつか狐がでますよね。
何となく童話に故郷の雰囲気を覚えます、と結宇さん。

狐の登場する話のひとつは「雪渡り」(ゆきわたり)
狐の幻燈会に招待された兄と妹。
子狐たちの交流を描いた物語です。

もう一つは「土神と狐」(つちがみときつね)
好きな女性(ハンノキ)の前に出ると、ついつい嘘をついてしまう狐。
恋敵の土神。狐への嫉妬に苦しみ、三角関係には悲しい結末が・・・

この地方には、新見南吉の「ごんぎつね」のお話があります。
これも悲しい結末が待っています。

芒原に賢治のきつねを探している・・・
作者は、どんな物語を考えていたのでしょう?(遅足)

         

応答の一日一句

  屋根上ににじり昇りし赤き月   孝

  北設の酒うまきかな月今宵    亜子

(北設は愛知県の奥三河です)

コメント
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