575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

彼岸花千手観音への古道   麗

2019年10月03日 | Weblog
彼岸花の美しい季節です。実りの季節を迎えた田んぼのわきに、土手にと、道ばたにと、「おっ!ここにも!」と燃えるような赤に目を奪われます。毒もあるし、墓地にも多いことから不吉な花のように思われますが、よく見るととても繊細な針状の花で私には千手観音の救済の手のように思えました。

千手観音は私の好きな観音像。42本の手にさまざまな法具を持ち、あらゆる苦難を取り除いてくれる観音様と言われています。
以前米原あたりで見た千手観音には光があたって、千手の影が壁に映りそれはとても幻想的でした。

古道(こどう)は小道(こみち)とした方がよかったのか悩みましたが、千手観音の古めかしい感じと、信濃比叡の古道(東山道)の近くで見た今年初めての彼岸花だったので「古道」としました。

             金色の田んぼ縁取る彼岸花  麗

コメント (3)
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