575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

10月句会の結果です。  遅足

2019年10月18日 | Weblog
10月の題詠は「秋思」でした。実体のない思い。
写生とどう取り合わせるのか?も、ひとつのポイント。
ごらんの結果でした。


題詠「秋思」

①吾が秋思メトロノームに急かされて(結宇)竹葉・佐保子・紅・すみ・麗子
②素描する筆先にある秋思かな(殿)能登・紅・晴代・狗子・亜子・郁子・麗子
③捨てられぬカセットテープ秋思あり(麗子)幸泉
④レジかごのかさ減るたびの秋思かな(郁子)
⑤秋思あり肩に雲おき御嶽山(晴代)能登・幸泉・静荷・等・千香子・麗子
⑥玻璃戸より浅間眺めし虚子秋思(等)結宇・遅足・静荷・狗子
⑦靴箱に 毬栗ひとつ 秋思かな(紅)殿・竹葉
⑧母のゐし畳照り映え秋さびし(千香子)能登・結宇・遅足・すみ
⑨馬もまた睫(まつげ)伏せゐる秋思かな(亜子)殿・竹葉・佐保子・晴代・静荷・等・千香子・郁子
⑩親指の先より秋思生まれけり(遅足)紅・狗子・千香子
⑪秋思わく吉田山荘賑ひて(佐保子)
⑫姑の逝きて身深き秋思かな(静荷)佐保子・遅足・晴代・郁子
⑬雲流れ飽かず眺むる秋思かな(能登)幸泉・等・亜子
⑭里の秋 落ち葉踏みしめ なに思う(幸泉)
⑮旧姓や呼ばれて秋思うわのそら(竹葉)
⑯取り込みし干し物冷やり秋思かな(すみ)結宇
⑰頬杖にちょっと秋思のポーズして(狗子)殿・すみ・亜子

自由題

①照る月や死臭腐臭の波の音(等)能登・結宇・狗子・千香子・亜子
②秋思などなぎ倒してのトライかな(麗子)能登・佐保子・遅足・晴代・すみ・静荷・狗子・千香子・郁子
③夕焼に誘われすすき野原歩く(静荷)幸泉
④龍淵(ふち)に潜(ひそ)むや風に立つ水面(亜子)郁子・麗子
⑤実柘榴の採られず道に落ちつぶる(佐保子)幸泉
⑥新涼の声の乗りこむ無人駅(遅足)竹葉・結宇・佐保子・紅・晴代・すみ・静荷・等
⑦虫すだく圧増す夜の奥の底(郁子)晴代
⑧秋祭りひとり静かにいなり寿司(狗子)結宇・郁子・麗子
⑨「不自由展」慰安婦像の愁思かな(千香子)竹葉・等・亜子
⑩金橘の 甘煮転がす 舌の先(紅)殿・竹葉
⑪田籾焼くけぶりは先祖供養かな(結宇)幸泉・等・千香子
⑫冷まじき現世の夕や鳰の海(殿)能登・紅
⑬墓石にゆらりふわりや秋のてふ(竹葉)
⑭なゐのわきあきつのしまの生きがたし(能登)殿・遅足・亜子・麗子
⑮曼珠沙華言葉やさしく皮肉られ(晴代)殿・佐保子・紅・すみ・静荷・狗子
⑯台風や 神輿出るかな そわそわと(幸泉)
⑰新米の新種整列悩ましや(すみ)遅足

次回は11月20日(水)午後1時20分 愛知芸文センター
題詠は「落葉」です。

なお、来年1月は第4水曜日の22日です。

コメント
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