575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

里の秋 落ち葉踏みしめ なに思う  幸泉

2019年10月25日 | Weblog

人がめっきり少なくなってきて、歩いていると、
落ち葉の音だけがくっきりして、
なんとなく寂しい気持ちになってきました、と作者。

俳句の着眼点はとても良いと思います。
課題は「どう表現するのか?」です。

下五の「なに思う」は必要でしょうか?
歩いていると落葉のおとだけクッキリとして。
ここに焦点をあてて575に。
落葉をそのまま使えば

  落葉踏む一歩一歩に秋思あり

となりますが、「秋思」という季語は
こうした気持ちを含んでいます。
したがって足音を写生するだけでも良いのです。

  里を訪ふ足音につく秋思かな

これは良くありませんが・・・   遅足

コメント
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