575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2020年・575の会 ①

2020年12月23日 | Weblog

今年はコロナウィルス感染拡大の脅威のため
2月からメール句会となり、今に続いています。
前のように集まることは叶わなくでも、575の会が月いちの句会を
続けてこられたことに感謝しています。
今年、どんな兼題が選ばれどのような秀句があったか
振り返りたいと思います。


1月 「寒夜」
 車椅子毛布に巻かれゆく寒夜 (等)
 雨戸繰る音八方へ寒夜かな (静荷)
 足裏に老いしのびよる寒夜かな (亜子)
2月 「春隣」
 春隣り仔象は母に鼻こする (等)
3月 「摘草」
 摘草や大地に還る友ありて (殿)
4月 「風光る」
 風光る新(さら)の自転車新のベル (郁子)
5月 「卯の花」
 卯の花の白の透けゆく獏の夢 (遅足)
6月 「かたつむり」
 うずまきはねむりのかたちかたつむり (遅足)
7月 「冷麦」
 話題尽きひとすじ残る冷し麦 (殿)
8月 「空蝉」
  空蝉の飴色加賀の飴の色 (晴代)
  空蝉にいのちの余韻ありにけり (亜子)
9月 「蓮の実」 
  行く人を惜しみ実の飛ぶ蓮(はちす)かな (亜子)
10月 「小鳥来る」
  小鳥来る異国の言葉いくつ知る (結宇)
11月 「新蕎麦」
  新蕎麦や野武士のごとき指が打つ (遅足)
12月 「おでん」
  大根のしみゆく時間冬時間 (麗子)

兼題の最多トップ賞は同数で遅足さんと亜子さんでした。
おめでとうございます!郁子

コメント (1)
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