575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

冬来る破れ羽の蝶蟻が引く  能登

2020年12月03日 | Weblog
智恵さん:「羽は破れて、飛べないけど、まだ、生きています。でも、小さな蟻は、力強く食料を運びます。」
紅さん:「動物界の生々しさを感じます。」
泉さん:「 動物達は皆 冬支度。近年、熊は里山におりて、餌を求めて、人に出会い、襲っている。蟻も冬の準備をしている様子がわかる。

私も頂きました。ちょうど立冬の日に近江富士を見て私も自由題を作りました。能登さんの俳句はいかにもカメラマンの目で小さな世界の立冬を詠まれました。
生物界の食物連鎖。死んだ蝶が蟻の餌になります。「破れ羽」が悲しいけれど実際に見た人でないと作れない句だと思いました。

私事ですが、春に母が亡くなってからこの夏はよくアゲハチョウに遭遇しました。一度は車のフロントガラスにまで飛び込んで来ました。なんとなく母が会いに来てくれたようで嬉しかったです。冬に入りもう会えなくなってしまいましたが、全ての蝶は冬に入り、その命を終えたのでしょうか?
でも蟻たちの餌になりまたどこかで生まれ、来年の春には会えますね。輪廻の世界を垣間見る思いでした。麗子
コメント (1)
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