575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

銅鍋に理路整然とおでん種 須美

2020年12月18日 | Weblog
この句を選んだ方のコメントです。
「おでんやさんでしょうか、家庭では沢山の具を揃えるのは大変ですが、いいですね」(能登)
「コンビニおでんを連想されたようです。」(亜子)
「ず~っと昔「お多幸」という店で見たおでん鍋がよみがえりました。」(晴代)

 家庭でつくったというよりは
 理路整然(面白い表現です)とおでん種が並んでいるのですから、
 たぶん売り物。お店のおでんでしょうね。
 何にしようかな~と眺めて選ぶのもご馳走のうちです。

 コロナ感染拡大を防ぐため、お店屋さんは時短営業を迫られ、
 ガード下や屋台のおでん屋さん、深夜の居酒屋さんなど、さぞかし厳しいことでしょう。
 おでんだけは、デリバリーやレトルトでは埋められない味わいがあります。


◇おでん酒酌み交わす友遠くなり 泉 

「さりげなくコロナ禍を読み込んだのでは」(亜子)
「年をとると、思い出だけが残っていき、おでんを食べるたび、昔を思い出してしまう。少し寂しい句です。」(千香子)

肩寄せて、一杯やるのが叶わなくなる時代がくるのでしょうか。
湯気の中でこそ語り合える話もあるとおもうのですが。

提灯の三つに一字づづおでん  下田実花

コメント (1)
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