575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

棚奥に効くか去年の蚊遣香  郁子

2021年08月13日 | Weblog

すんなりと暮らしの一コマを切り取りできあがりました。

やたらに物は多いが、いざ必要となるとなかなか出てこない我が家事情。

ジャングル化した庭の草とりに重い腰をあげたとたん、待ってましたとやぶ蚊の大群が襲い掛かります。

そんなときに限って殺虫スプレーは空ばかりなのです。(空き缶捨てよう)

確かあったはず・・とようやく探しあてた鳥さんマークのアナログ蚊取り線香!ラッキー!!

解説いらなかったですね。

 

いただいたコメントです。

結宇さん: これは、実景ですね。本当に、つい忘れてて、いざその時に思い出す。少なくはなったけど、一匹だけ、寝るとともに出てくる。

紅さん: クスッと笑いを誘います。

 ありがとうございます。笑っていただければ本望です。

 

滑稽さは真面目な人の暮らしに愛すべきユーモアとなって現れます。

お疲れ気味のこの時期、日々のあるあるを句にしてくすっと笑い、活力を得るのもいいですね。

ユーモア句をふたつご紹介します。文豪・夏目漱石の作です。

 

 叩かれて昼の蚊を吐く木魚かな 

お坊さんの叩く木魚のおおきく開きっぱなしになっている口から、ひょろひょろと一匹の蚊が飛んでいきます。厳かな中になんとも間のぬけた情景が浮かびます。

 

仏壇に尻を向けたる団扇かな

仏壇に背をむけるのは失礼なことでしょうが、おしゃべりに花咲くにぎやかさが伝わります。ご先祖さまも許してくださるでしょう。

   

お盆です。

コロナ禍でなかなか集まることの叶わない状況ですが

日本の風物詩と、気兼ねなくふれあえる日常が早く戻りますように。郁子

 

コメント
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