575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

カフカ読み 忘れたるころ 虫すだき <殿>

2021年08月28日 | Weblog

フランツ・カフカ著「変身」の論評を読んでいます。カフカは「失踪者」「城」「審判」などの長編小説を残していますが、すべて未完成。そのため、カフカは友人のブロートに未完の小説を焼きすてるよう遺言しています。しかし、カフカを敬愛していたブロートは破棄することができず出版。こうしてカフカは世界に知られる作家となりました。ところで、私がカフカに惹かれたのはスポーツに熱中していた大学時代。カフカがスキーやスイムを好んだことに共感を覚えたのでしょうか。フランツ・カフカ。チェコのプラハ生まれ。ユーモラスと不安の交錯する作風を持つ小説家。享年40歳。虫の声が聞こえる夜。カフカの本を開きます。鳴きやんでいた虫が再び鳴き出しました。

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