まさに苺そのもの。奇をてらわず、欲のないストレートな言い回しが苺をあざやかに浮かび上がらせ、
読み手に青春時代を思い出させてくれました。
等さん:「いちご」には、何故か青春の感じが文字にも匂いにもあるものですね。
晴代さん: 春苺は少し酸味もあり青春の味
遅足さん、佐保子さんもとられています
青春の味というか幼い頃のなつかしい味
糸籤の 手繰る苺は 春の飴 (殿)
紅さん: 懐かしの駄菓子屋さん。真っ赤な美味しそうな飴にほのぼのとした温かみを感じます。
糸の先についたお砂糖まみれのイチゴあめを、駄菓子屋さんで最後に食べたのがいつか定かではありませんが
あの甘酸っぱさは確かに春の味でした。夏の季語である苺を「春の飴」として句の整合性をとるあたり、
等さんの「春場所の横綱苺」同様、上級者という気がします。お見事です
農業技術の向上か需要に合わせてなのか、冬から春にかけて華やかさを極める苺、旬はいつだったかと宝石のような苺を憧れの思いで眺めてきました。これからは少しお手頃になりそうです。名前もいろいろ、千香子さんに教えていただきましたが69品種もあるとか。白い苺や秋にも穫れる苺なども登場してまだまだ増えるのでしょうね
名付けられ産地をせおう春苺 (晴代)
たくさんの苺を句会で堪能しました。ありがとうございました。郁子