575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春の子を春の中からとりあげる  遅足

2023年04月14日 | Weblog

我が家の庭は、自慢になりませんが野趣にあふれ(笑)植えっぱなしの球根花や雑草、名もない花が春を謳歌しています。

その様子は無秩序であるようでいて不思議と絶妙なバランスを保ち、蕾と花が交錯して音符のように浮かんで見えました。

朝ドラの万太郎ではありませんが、腹ばいになって植物の世界に侵入したくなります。

 

この句は、訪問看護の男性が、2月14日のバレンタインデイに赤ちゃんが生まれたというのでお祝いの句なのだそうですが、

赤ん坊の誕生だけでなく、自然との一体感を感じるスケールの大きさがありますね。

 能登さん: 生の歓びを謳う佳句 

 麗子さん: 新しい命の誕生ですね。春を繰り返すことで春ならではのエネルギーを感じます。これが「冬の子」ではこうはいきません。

 須美さん: とりあげるは出産の介助のことでしょうか?ちいさな春の赤ちゃんを探して見つけ出す楽しい句と思う。

その須美さんのところに今月、女の子のお孫さんが誕生しました!

   臨月や魚氷に上り心浮く  須美

あの句のお待ちかねの赤ちゃんです! おめでとうございます!

たくさんおっぱいを飲んで大きく育っているかな?

 

 目ざめるや光飲み干す春の土  郁子

(寒気にさらされ干からびたようになっていた土に水をかけたらきらきら光って吸い込まれていきました。)

須美さん: 飲み干すが春のキラキラした雰囲気を良く表現していると思う。

泉さん: 春の光の表現がすばらしい。

とコメントをいただきました。ありがとうございます。 郁子

 

 

コメント (2)
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