「春の星」句会で見事トップ賞に燦然と輝いたのは、今月から575の会に復帰された童子さんのこの句でした。昨日は半年ぶりのお茶会に童子さんも出席してくださり華やかな楽しいミニ句会となりました。亜子さんの添削も行われ大変勉強になりました。また秋に開催したいと思っています。
さて、トップ賞のこの句。春の泥と星の対比がすばらしいと思いました。農作業を終えて空を仰ぎ見るとそこには春の一番星。視線の移動が見事だと思いました。皆さんの絶賛コメントをご紹介します。
竹葉さん:「一日ご苦労さん」と優しく声を掛けてくれるのは暮れたばかりの春の星ですね。「仕事」ではなく「しごと」の方が大仕事ではない感じがして春の野良仕事には合ってそうに思いました。
能登さん:春の星を詠んだ正統派俳句。脱帽。
晴代さん:春は農作業の忙しい時 星の出るまで大変ですね。
郁子さん:一仕事終えてやれやれと空を見上げると星が・・働き者の農家の方かな?実直な人柄まで浮かぶ秀句
須美さん:一日の重労働後に見る春の星。泥を落とせばが効いている。
泉さん: 春になれば野良仕事が増えてくる。1日の仕事が終って空を見上げると星が輝いている。
亜子さん:◎の句。のら仕事が畑仕事かもしれない。生活感のある句。地上の作業から一足飛びで春の星と詠み合わせたところがすばらしい。取り合わせの妙。
作者の童子さんは富山のご出身です。亡きお母さまはずっと畑仕事をされていたそうで童子さんにとっては日常の風景を詠まれました。お母さんを偲ぶ俳句をこれからもどんどん作っていただきたいです。
以前も童子さんの句で春の土を詠んだ秀句がありました。
土起こす春の空気を入れながら
これは2006年4月の句。もう17年も前でした!!お休みされてもちっとも衰えていない実力に脱帽しました。これからも575の会に新しい春の風を入れてくださいね。よろしくお願いします。麗子