575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

再会は戦なき世に雛納め  亜子

2023年04月07日 | Weblog

いつからか、雛飾りと雛納めが私ひとりの行事になってしまい、今年はついにひな人形を出さずに過ぎてしまいました。

毎度、片付けを焦る私に向かって「私は結婚しない!」と声高に宣言する娘のせいにしてはいけませんね。(笑)

こだわりがあるとすれば、箱に納める時は多少窮屈だとしても向かい合わせにして、おしゃべりできるようにと工夫して納めます。

少しやさしい気持ちになる瞬間です。 

 

さてこの句。一年後、雛を飾る頃はどんな年になるのだろうと作者は想像します。

長引くウクライナ戦争はじめ様々な紛争を憂う気持ちと、平和への思いがあふれています。

能登さん: 願いを込めての雛納め、共感します

晴代さん: 来年は戦が終わっていると好いですね

千香子さん: 戦いが こんなに長引くとは 1日も早く戦は終わらせてほしいものです

須美さん: 再会が良いと思う。とても共感出来る句。

遅足さん童子さんもとられました。

 

もうひとつ共感を呼ぶ一句。季語の合わせがとてもよいと思います。

 草餅や生き残れるか東南海  能登

 

晴代さん: 東南海地震 心配ですがもうどこへも逃げません。

千香子さん: のどかな日差しを浴びて食べる草もちは 平和の象徴のような感じがします。 一方で生存が脅かされるようなことも起きています。

せめて人の力で防げることができるものは防ぎたいものです

亜子さん: ◎の句。作者は戦時中1944年に起きた東南海地震を知っておられるのかも知れない。

今は平和に草餅を食べながらも 新たな南海トラフの不安が高まって来ている。明日起きてもおかしくない大地震を前にした不安を時事句にされて脱帽。

     

地震、戦争、未知のウイルスによるパンデミック・・

不安はつきません。今人間の叡智が試されています。 郁子

 

 

コメント (1)
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