575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

燕句会の投句が揃いました。

2023年05月23日 | Weblog

燕句会の投句が揃いました。この時期懸命に巣作りをする燕の姿には励まされるものがあります。いろんな燕の姿が登場しました。明日の結果をお楽しみに!

題詠「燕」

①      賑わいの 戻りし伊勢の つばくろめ 

②      燕飛び平凡な日々戻るらむ 

③      廃校の長き廊下や燕来る 

④      はしる影つばめの雛の声の降る 

⑤      燕の子口はひし形命咲く 

⑥      風を切る燕巣作り今年また 

⑦      行き交ひし燕見ゆる芭蕉像 

⑧      燕飛ぶ我燕尾服着ること無し 

⑨      雨もよい尾羽を二本みせ燕 

⑩      都会の路傍動かぬつばめ天仰ぐ 

⑪      街川に燕二羽翔ぶ鳴き交わし 

⑫      加速度を増して夕空燕飛ぶ 

⑬      泥粒を咥えつばめの喉赤し 

 

 自由題

①      喉元に 哀しみのいる 五月かな 

②      燕の子顔をはみ出す口あけて 

③      山若葉赤橙黄緑青藍紫 

④      皮脱ぎし粉ふき若竹ぐいと伸ぶ 

⑤      ここのみは人影のなし竹の秋  

⑥      白小花きわだて園の夕長し 

⑦      こしあぶらこごみたらの芽天つゆと 

⑧      牡丹散る母の面影よみがえり 

⑨      高熱のお医者さんごっこ春の風邪 

⑩      プロ野球歓声戻る夏の夕 

⑪      山藤に覆いつくされ小山どこ 

⑫      あじさいの水をあつめてまず一花 

⑬  母の日や野良着ばかりの桐箪笥

  

コメント
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