「燕」
- 賑わいの 戻りし伊勢の つばくろめ (容子)麗子 佐保子
- 燕飛び平凡な日々戻るらむ (能登)遅足
- 廃校の長き廊下や燕来る (亜子)麗子 能登 晴代 遅足 容子 泉 童子
- はしる影つばめの雛の声の降る (遅足)竹葉 麗子 能登 晴代 佐保子 千香子
- 燕の子口はひし形命咲く(郁子) 佐保子 千香子 須美 亜子 童子
- 風を切る燕巣作り今年また (泉)
- 行き交ひし燕見ゆる芭蕉像 (竹葉)千香子 童子
- 燕飛ぶ我燕尾服着ること無し (須美)亜子 泉
- 雨もよい尾羽を二本みせ燕 (晴代)郁子
- 都会の路傍動かぬつばめ天仰ぐ (千香子)須美
- 街川に燕二羽翔ぶ鳴き交わし (佐保子)竹葉
- 加速度を増して夕空燕飛ぶ (麗子)郁子 竹葉 能登 須美 容子 泉
- 泥粒を咥えつばめの喉赤し(童子)郁子 晴代 遅足 容子 亜子
自由題
- 喉元に 哀しみのいる 五月かな(容子)郁子 麗子 能登 遅足 童子
- 燕の子顔をはみ出す口あけて (亜子)佐保子 容子
- 山若葉赤橙黄緑青藍紫 (能登)麗子 千香子 亜子
- 皮脱ぎし粉ふき若竹ぐいと伸ぶ (竹葉)能登 佐保子 須美 泉
- ここのみは人影のなし竹の秋 (佐保子)晴代
- 白小花きわだて園の夕長し (晴代)
- こしあぶらこごみたらの芽天つゆと (千香子)郁子 泉
- 牡丹散る母の面影よみがえり (麗子)遅足 千香子 亜子 泉
- 高熱のお医者さんごっこ春の風邪 (須美)晴代 容子
- プロ野球歓声戻る夏の夕 (郁子)童子
- 山藤に覆いつくされ小山どこ (泉)竹葉 須美
- あじさいの水をあつめてまず一花 (遅足)郁子 竹葉 佐保子 童子
- 母の日や野良着ばかりの桐箪笥 (童子)竹葉 麗子 能登 晴代 遅足 千香子 須美 容子 亜子
「燕」トップ賞は 👑亜子さん
自由題は、先月に続いて大好調 童子さんでした。