575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

 加速度を増して夕空燕飛ぶ  麗子

2023年05月26日 | Weblog

いただいた選句コメントからご紹介します。

能登さん: 燕の飛翔を加速度を増すと表現!素敵です。

須美さん: 勢いを強く感じる気持ちの良い句。

容子さん: 確かに、夕方、特に忙しくしている印象があります

郁子: 燕の飛ぶ様子をシンプルに言いえている。巣作りかエサを運んでいるのか「働き者だな」と  思わせる

泉さん:  燕が飛ぶ様子がわかる。

 

燕が空を飛ぶのはあたりまえ とどなたかがおっしゃるかもしれませんが

この句の良さは飛び方の表現であると思います。

早いに留まらず「加速度を増して」 がポイントです。

そして、一日が終わろうとしている「夕空」も効いています。

作者の話では、「鋭角」という言葉を入れたいと迷ったそうですが

 加速度(カソクド)という耳できいた音の印象(カ行+サ行)が

鋭角であることも含めたツバメの見事な滑空と動きを目の前に再現してくれます。

 

対角線切るや燕(ツバクロ)胸白し  竹葉  (2020・4月句会)

 この時の飛行表現も秀逸です。とても印象に残りました。

 

 燕やひらりひらりと町の中  正岡子規

こちらは軽やかさというか余裕も感じられます。住むのに良い物件場所を探しているのかな。

今年も我が家の向かいのお宅に燕が巣をかけました。郁子

 

 

コメント (2)
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