575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

博学の君の欠席春惜しむ  亜子

2023年05月19日 | Weblog

寄せられたコメントです。

竹葉さん: 去年まで元気で博学ぶりを見せてくれてた憧れの君が来ていない同窓会(?)の寂しさが「春惜しむ」の季語によく出ていい句だと思います。

能登さん: 同窓会でしょうか。あるあるですね。

麗子さん: 春は別れの季節。句友の欠席を惜しむ優しい気持ちにあふれた秀句だと思います。こういう挨拶句が俳句のすばらしいところですね。

千香子さんもとられました。

 

今年3月で退会された結宇さんへの挨拶句と伺いました。

結宇さんは実に博識で、この会への投句によって私は名所旧跡のゆかりや、句の背景などたくさん教えていただきました。読めない字など辞書をひいて調べたこともあり、瞬間は少々物知り気分を味わうのですが悲しいかな、私の脳内に定着しているかどうか・・

「大漢和辞典」など縁遠い私が今も印象に残っている句があります。

  図書館に諸橋漢和底冷えす  結宇

「諸橋漢和」なんてなかなか出ない言葉と思いませんか。

2012年2月句会の自由題でトップ賞でした。その時、同票でトップをとられたのが亜子さんです。

  閂(かんぬき)の音軋ませて冴返る  亜子

両雄並び立つ感じ。「君の欠席春惜しむ」は互いに認め合う句友である亜子さんの寂しさがさらりと詠まれているようです。

 

      

結宇さんとのメールやりとりの中からの話です。

3月題詠「たんぽぽ」が決まった頃に退会のお申し出を受けたので、たんぽぽ句会までということになりますか?とお伺いをしたところ

  蒲公英の咲くまで待てず別れかな   と返信がきました。

麗子・郁子の独断で投句として加えました。

コロナも5類に移行しました。体力、気力戻られましたらまた投句をお寄せください。 郁子

 

 

 

コメント (1)
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