575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

なぜ一流選手は「声」を出すのか    遅足

2008年09月03日 | Weblog
五輪の野球はメダルに届きませんでした。
監督が長嶋さんだったら、どんな結果になっていたんでしょうね?

長嶋さんといえば、「グッ」「サー」「ドン」など抽象的な表現で
チンプンカンプン、専門的な指導がない、などと一部で言われていたそうです。
しかし福留孝介選手がスランプに陥った時、長嶋さんは
「もっと、こうピシッとしてバーンと打ちなさい」と指導、
福留選手はスランプを脱出したそうです。

これはオノマトペを使った指導法ではないか?と考えたのが
著者の藤野良孝さん。
ハンマー投げの室伏選手の投擲も時の「ンッガアァアァアー!」
卓球の愛ちゃんの「サー!」
シャラポア選手の声。
みな、自分の力を最大限に発揮するためのもの。
確かに、声は肉体の一部。
選手の声が力を発揮するうえで、とても大切であり、
選手の声を聞いていると、その時の調子が分かると書いています。

その声、ガギグゲゴなどのDGの濁音、サーといったS音が中心で、
口の形もちゃんと緊張しているんですね。

シャラポアさんは、この声を非難されたこともあったそうです。
女性は声を出すことはハシタナイとされる文化が多いので、
声を出さない人も多いそうですが、
強くなるためには声を出すことだそうです。

芭蕉は奥の細道を、声に出して読むことを前提に
推敲したそうです。
俳句も声にして推敲しようかな。

「スポーツオノマトペ」
なぜ一流選手は「声」を出すのか(小学館)より。


 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 霧笛が消えるぜ    鳥野 | トップ | 立ち話    遅足 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事