氷点下の朝が続きます。そんな最強寒波の中「風光る」句会はいかがでしたでしょうか?
富山にお住まいの童子さんからは、「雪に埋もれて春の句を作るのもなかなかです。」とのメールをいただきました。竹葉さんからも「春は名のみで風も冷たい日が続いてます。でも先日行った房総の南は春の花が咲き誇り風光る感じはしましたがなかなか句にはできませんでした。」とのことでした。
体感的には難しい兼題になってしまい申し分けなかったのですが、亜子さんからは「初めての季語で勉強になった」とのお言葉でした。
そんな中見事トップ賞は、能登さんのこの句です。
突然大きな口を開けた鯉。そこに春の風がキラキラと光る。「大口」がダイナミックで素敵でした。「実景ですか?」と伺ったら「記憶の底に沈んでいた風景が、ふと出てきたものです。自分でも、不思議な感覚です。とのお返事でした。そんな風に俳句が出来ることもあるのですね。
では皆さんのコメントです。
容子さん:鯉の大口と風光るの取り合わせが面白かったです。口も光っていますね。
晴代さん:明るい光を飲み込みそうな大口、のどかな光景です。
亜子さん:「突然」という表現が効いている。鯉はなかなか動かないが、やおら餌をパクッと食べた瞬間を見事に捉えた。水面に光る風。動きがあってよく見ている。
須美さん:
インパクトの強い楽しい句。
童子さん:水中と空中の対比が面白いですね。
★★★
「風光る」は春の日差しが強まり風が光るように感じられること。万物が動き出す瞬間のような気がしました。部屋の中は明るくなり日差しは強まって来ています。でも外の風は冷たくまだまだ寒いのですが俳句の世界で春を先取りしていただけたらと思います。麗子
いいですね。そんなふうに句が生まれるのが理想です。添削しすぎて勢いがなくなったり、少し違ったものになったり‥苦戦しています。「戦?」もともと戦うものではなかったですね。笑