575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

 夏みかん酸っぱしいまさら純潔など  鈴木しづ子

2009年03月30日 | Weblog
なんだコリャ俳句の最終回です。


☆ 女性は純粋という観念をひっくり返した句。

○ 赤ちゃんが出来て酸っぱいものが食べたい。
  そんな赤ちゃんの出来た時の句。

○ 妊娠は関係ないと考えた方がカッコ良い。
  太宰治の女性徒みたい。世界はウザイと言っている句。

   

作者は大正8年生まれ。
敗戦直後、男女の性愛を詠むことなど、とんでもないという時代に
性愛をストレートに詠んで注目された。
昭和21年に出版された句集「春雷」は、句集として稀有な
5000部を越すベストセラーとなった。
春雷が評判を呼んだ後、行方が分からなくなったという伝説の女性俳人。

   


なんだコリャ度は高くない句ですね。
戦後の混乱のなかで、女性の権利が見直された時代。
俳句の世界では驚きの目で見られたでしょうね。

いまでは性愛を詠むのには、なんの抵抗もないですが・・・
でも短歌よりは俳句のほうがオトナシイかな?



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