もうすぐ、落花生の新豆のお目見えです。今年は猛暑のおかげで、よく膨れて、味も上々という。
落花生、南京豆、じまめ、ピーナッツ・・・呼び名は人それぞれ。中国では、万寿豆とも千歳子とも呼ばれ、ボケ防止、不老長寿食の代表。
それにしても、この豆は、罪な奴。脂肪分が49パーセントもあって、メタ族の大敵なのです。あのバタピーときたらなおのこと。
淋しくて食いはじめたる落花生とどまりあへぬくるしみ来たる 小池光
気を付けねば。
繭型の外形は、がさっと野生味があり、トルソーにも似た殻に二つずつの実、味も良く、と愛されて、俳句には度々登場しています。
落花生喰ひつつ読むや罪と罰 高浜虚子
は有名。
放蕩の夜のむなしさよ落花生 小寺正三
南京豆墓前に噛み噛み未成年 中村草田男
秋の情です。
日本では千葉県が主産地で、八街市には白鳥省吾の詩碑が建てられているそうです。
いつ知らず葉は繁り 花は咲きて
人知れず土に稔りぬ
余談 愛知県の西三河、碧南・西尾地方では、御節の煮豆といえば、落花生。
「美味しいよ」と友達がいうのを信じて、名鉄碧南中央駅前のお店に出かけました。
大豆のそれより、たしかにイケル。2年ほど続けたけど、この暮はどうしょうかな。
落花生、南京豆、じまめ、ピーナッツ・・・呼び名は人それぞれ。中国では、万寿豆とも千歳子とも呼ばれ、ボケ防止、不老長寿食の代表。
それにしても、この豆は、罪な奴。脂肪分が49パーセントもあって、メタ族の大敵なのです。あのバタピーときたらなおのこと。
淋しくて食いはじめたる落花生とどまりあへぬくるしみ来たる 小池光
気を付けねば。
繭型の外形は、がさっと野生味があり、トルソーにも似た殻に二つずつの実、味も良く、と愛されて、俳句には度々登場しています。
落花生喰ひつつ読むや罪と罰 高浜虚子
は有名。
放蕩の夜のむなしさよ落花生 小寺正三
南京豆墓前に噛み噛み未成年 中村草田男
秋の情です。
日本では千葉県が主産地で、八街市には白鳥省吾の詩碑が建てられているそうです。
いつ知らず葉は繁り 花は咲きて
人知れず土に稔りぬ
余談 愛知県の西三河、碧南・西尾地方では、御節の煮豆といえば、落花生。
「美味しいよ」と友達がいうのを信じて、名鉄碧南中央駅前のお店に出かけました。
大豆のそれより、たしかにイケル。2年ほど続けたけど、この暮はどうしょうかな。
まもなく65歳。
人生を六十五年落花生 遅
落花生はな血も出さぬ歳となり
福山大学・広島大学教授 鹿山 光氏
ピーナッツは南京豆とも落花生とも呼ばれます。ふつうは炒ったものを、ビールなどのつまみとして
食べることが多いようです。ところが、実はピーナッツには、脳の老化を防ぎ脳の栄養となる成分が
多いので、つまみとしてだけではなく、もっと毎日の食事にとり入れたい食品のひとつなのです。
日常生活の中で脳の老化を感じるのは、記憶力が衰え物忘れが激しくなったときです。脳での記憶
に大きなかかわりを持っているのが、神経伝達物質です。神経伝達物質とは神経細胞からほかの
神経細胞への情報伝達にかかわっている化学物質です。さらに神経伝達物質は、神経細胞の種類
によって異なります。このうち、脳の神経細胞の働きを高めるために必要なものがアセチルコリン、
セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、GABA(γ-アミノ酪酸)など、約25種類の神経伝達物質
であることがわかっています。
これらの神経伝達物質の中でも、特に記憶と大きくかかわっているのがアセチルコリンです。
そして、アセチルコリンが作られるのに必要なレシチンがピーナッツにはたくさん含まれています。
レシチンは、リン脂質(リンを含んだ脂肪)の中で1番多く含まれています。食物からレシチンをとる
と、体内で分解されてコリンという物質になります。さらに、このコリンがコリン・アセチルトランス
フェラーゼという酵素(体内の化学反応を促進する物質)の働きによって、神経伝達物質のアセチル
コリンになります。
レシチンは現在では医薬品として、実際に痴呆(ボケ)の予防、抑制、治療などに使われています。
ところで、脳が健康に働くには脳の神経細胞そのものを作りあげる栄養も必要です。主としてホス
ファチジルセリン(以下Pセリンと略す)からできています。もしも脳にPセリンが十分に行き渡らな
いと、神経細胞の発達が悪くなり、その結果として、神経伝達物質もうまく働かなくなります。
ピーナッツは、リン脂質としてレシチンばかりでなく、Pセリンも豊富に含んでいます。人間の体に
必要なアミノ酸(必須アミノ酸)のほかに特に注目したいのは、ピーナッツにセリンというアミノ酸が
多く含まれていることです。セリンは必須アミノ酸ではありませんが、最近になって、このセリンの
入ったリン脂質のPセリンが、脳の重要な栄養になっていることが分かったのです。
つまり、ピーナッツには脳の神経細胞の働きを高めるレシチンばかりか、脳の優れた栄養である
Pセリンも含まれているので、脳の老化を防ぐのに適した食品だということができます。
脳の老化を防ぐには、ピーナッツを毎日20粒程食べればいいといわれています。硬いものを噛む
ことは、脳を刺激することにもなるので、おやつとして炒ったピーナッツをよく噛んで食べるといい
でしょう。