575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

オニが泣いています   鳥野

2008年01月29日 | Weblog
2月4日は立春。もうすぐ春です。
その前夜の節分の豆まきは、楽しい年中行事でした。
おおかた、どの家もこの夜ばかりは、お父さんが主役。「オニは外・・・」と大声を張り上げたのもです。

追儺、鬼やらい、などと言われ、忌み嫌われている「オニ」だけど、きっと言い分はあるに違い無い。それが聞きたくて先年、丹後の大江山へ出かけました。

「日本の鬼の交流博物館」は鬼文化研究所という別名もあって、さまざまなオニが結集していました。

仏教や陰陽道で邪神、亡霊、怪物とされているオニが堂々と自己主張していて、成程。時間を忘れる面白さです。

  ・ 大江山のおに見届けたしと山に来ぬ 美しき稚児とう草紙のうれし

  ・ 酒呑童子の旨酒に酔う大江の夜 鬼よ訪い来よ連れ立ち行かな

  ・ 大江の里の人みな温し千年を鬼の悲哀とともに棲みきて

  ・ 大江山に醜草あらず山裾に鬼の馳走と山藤ゆれる

福はうち鬼もうち・・・と唱えて、国中から追われたオニを呼びよせて宴するのは、吉野の金峯山寺。
節分の日に盛大に行われる<鬼火の祭典>は、ぜひ見学したいものです。






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1 コメント

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鬼の原型は? (遅足)
2008-01-29 17:31:00
鬼は、もともとは何を鬼と言ったのでしょうか?

時代が下がると、今の鬼になるのですが、
それ以前がよく分かりません。

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