575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

赤岩を流れる清水奈良朝へ    朱露

2011年07月24日 | Weblog
    真言宗赤岩寺の下に我が家がある。
    滴る清水は我が家の下の朝倉川へ。
    句はアカイワで文はセキガンジだ。
    ムシャクシャすると赤岩寺を一周。

             



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穴埋め問題④      遅足

2011年07月23日 | Weblog
ひさしぶりに『穴埋め川柳練習帳』から。

飛行機の昇る角度は( )に似る      時実新子

川柳といえばこの方。
さて( )のなかの一字の漢字は?
答えはコメント欄です。

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扇風機朝まで廻る枕元    朱露

2011年07月23日 | Weblog
   永年の悪癖に止めを刺す一句だ。
   扇風機の身になれば誰でも分る。
   しかし扇風機の身になれるのか。
   こいつになりたくないと扇風機。

           



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「忍」の字を手のひらに書いて・・・    遅足

2011年07月22日 | Weblog
海江田さん、国会の審議にのぞむあたり
左のてのひらに「忍」の字を書いたと、
今朝の中日新聞が伝えています。

菅さんが記者会見で、脱原発を発表する直前まで
「原発を減らすのはかまわないが、
ゼロにすると日本の原子力技術が途絶える」と
反対していたとも報道。

原発は、日本の核武装に欠かせない技術。
もんじゅにこだわるのも、核武装のための
潜在能力を持っていたいためか。

菅さんに反対する人たちは、経済界ばかりでなく
国防関係の人たちも危機感をもっているんでしょうね。

戦後、原発を推進した一人に中曽根さんがいますが、
彼の目的も二兎を追う、同じところにあったのかも。

菅さんは顔が「忍」ですね・・・




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昼寝覚しばらく無垢な空の下  遅足

2011年07月22日 | Weblog
以前、荻原先生に診断していただいた句です。
句を推敲していく上での参考にしていただくために
ブログで紹介していきたいと思います。

先生の診断。

昼寝からさめた時の、ぼんやりして新鮮な感じが
巧く出ていておもしろい句です。
ただ、語調がすっきりしません。
とりわけ、中七の「しばらく」や
「無垢な」の「な」が気になります。

たとえば虚辞を入れて、
昼寝覚ひとり無垢なる空の下、のように
知的判断=説明を抜いたほうが、
句としてのまとまりが良いと思います。

     

よく、句は説明にならないように、と言われます。

原因・結果という説明は、読者の想像力の翼を
すぼませてしまうということでしょうか。

先生は「感動を受けた直前に戻りなさい」という言い方をされます。
興が湧いて句になる。これは2つの段階に分かれます。
まず、認識。次に表現。

この時に感動に意味を与えようとします。
意味を与えられた時に句が出来たと思うのですが、
その感動を受けた一歩手前。つまり目で見たり耳で聞いた瞬間。
それを言葉にしなさい、と。



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朝曇り戦後は遠くなりにけり    朱露

2011年07月22日 | Weblog
   降る雪や明治は遠くなりにけり参考。
   作者中村草田男は三十年先輩の俳人。
   昭和二十年八月十五日無条件降伏す。
   耐え難きを耐える癖がついて老いた。

            



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夏の雨歌麿の女掛けてみる    朱露

2011年07月21日 | Weblog
      額の縦三十センチ横二十センチ。
      絵の縦は十四センチ横九センチ。
      女の顔が私を産む前の母に似る。
      本人の私が言うのだからホント。

               



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浴衣句会   麗

2011年07月21日 | Weblog
台風6号の影響で開催が心配された句会でしたが
気象予報士?遅足さんのすばらしい読みで決行。
句会の時間は晴れて台風はどこ?という感じでした。

昨日盛り上がったのはトップ賞の
郁子さん作

     初浴衣たたみて今は母の顔

「今は」はあるかなしか?
時間の経過がわかるのであった方がいいという意見。
一方、俳句は今この瞬間をとらえているから「今は」はあえて言わなくていいという意見。

作者はこの前までは自分が娘だったのにいつの間にか母の顔になっているという見方と
自分の母の顔(つまり初浴衣の子の祖母)にも読める。

3人の娘さんがいらっしゃる郁子さんならではの母の俳句でした。

その郁子さんが自由題では

    扇風機抱え喜ぶ宇宙人

扇風機を抱えて変な声で宇宙人になったのはご本人。
浴衣をたたむ母の実の顔は無邪気な宇宙人でした。素敵。


遅足さんが以前このブログで書かれていた、どこかで見たような
類想句は避けたいという思い。新しくメンバーになられた智恵さんの
フレッシュな表現が活性剤となってきました。

結宇さんの

    浴衣着て母の手逃がる宵の宮

この母の手は子供を自分の物とする魔手かも?少年の目覚めとも詠める。
はたまた手をつないでいるところを女の子に見られたかも?
「逃がる」とした真意は何か?
と皆の妄想は膨らみ続けるのでした。

来月はお盆明けの句会となります。
さわやかなレモンの香りがどんな妄想を掻き立てるかまたまた楽しみですね。麗
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7月句会の最終結果です。    遅足

2011年07月20日 | Weblog
台風の影響も少なく、無事に句会を終えることができました。
8人が出席、なでしこジャパンの快挙など、おしゃべりも快調。
句会の結果は以下のようでした。


題詠「浴衣」

①ミニ丈や 風情趣 カッティング(智恵)麗子
②浴衣着てかっぽれ踊る寄席舞台(朱露)立雄
③宿浴衣四方山話つきぬこと(晴代)朱露・結宇・値遇・狗子
④浴衣着て手にはスマホの夏祭り(麗子)能登・鳥野・遅足・郁子
⑤初浴衣たたみて今は母の顔(郁子)結宇・能登・鳥野・値遇・狗子・遅足・亜子・麗子・静荷・晴代
⑥踊りより先ずは夜店へ浴衣の子(立雄)静荷・晴代
⑦蛮カラの手足はみだす浴衣かな(亜子)朱露・結宇・狗子・晴代・立雄
⑧藍色の風の浴衣に手を通す(遅足)値遇・亜子・郁子・麗子
⑨かはたれや男浴衣の乗りのよき(静荷)鳥野・遅足・智恵・立雄
⑩藍染の浴衣の素足ほの白き(能登)智恵
⑪初めての少しはずかし浴衣かな(狗子)能登・亜子
⑫浴衣着て母の手逃る(のがる)宵の宮(結宇)智恵・郁子・静荷
⑬白き手と足さばき美し藍浴衣(値遇)


自由題
 
①黄泉の底線香花火落ちにけり(能登)結宇・狗子・亜子・智恵
②炎天や汚染列島どこへ行く(麗子)値遇
③焼魚骨整然と大暑かな(晴代)結宇・遅足・亜子・智恵・郁子・静荷・立雄
④子供らが去って碁盤と夏座敷(朱露)鳥野・晴代
⑤一℃なれど 指が彷徨う 熱帯夜(智恵)遅足・郁子・麗子・立雄
⑥扇風機抱え喜ぶ宇宙人(郁子)遅足
⑦誇らかに妊婦は歩く炎天下(静荷)結宇・能登・鳥野・値遇・亜子・智恵・麗子・晴代
⑧長々と発車ベル聞く暑さかな(亜子)能登・鳥野・値遇・狗子・郁子・立雄
⑨B29逃げろホタルよ壕の中(立雄)朱露・静荷
⑩炎天を支えて妻は帰りける(遅足)朱露・能登・狗子・麗子
⑪清流にきらりと鮎のひるがえる(狗子)
⑫夏空に背伸び競ひし師の訃報(結宇)静荷
⑬雨明けや軒先占める天日干し(値遇)静荷

                

次回は8月17日(水)午後1時 東鮨
題詠は「レモン」です。

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笑いに満ちた会見       遅足

2011年07月20日 | Weblog
なでしこジャパンの金メダル会見。
笑いに満ちていました。

男子の場合とは空気が全然ちがっていました。
新しいスポーツ文化が誕生した!
と、いう印象でした。



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7月句会の句が集まりました。     遅足

2011年07月20日 | Weblog
台風6号が南海上に居座っています。
天気がよくありませんが、句会は開くことにしました。

今回の題詠は「浴衣」です。


題詠「浴衣」

①ミニ丈や 風情趣 カッティング
②浴衣着てかっぽれ踊る寄席舞台
③宿浴衣四方山話つきぬこと
④浴衣着て手にはスマホの夏祭り
⑤初浴衣たたみて今は母の顔
⑥踊りより先ずは夜店へ浴衣の子
⑦蛮カラの手足はみだす浴衣かな
⑧藍色の風の浴衣に手を通す
⑨かはたれや男浴衣の乗りのよき
⑩藍染の浴衣の素足ほの白き
⑪初めての少しはずかし浴衣かな
⑫浴衣着て母の手逃る(のがる)宵の宮
⑬白き手と足さばき美し藍浴衣


自由題
 
①黄泉の底線香花火落ちにけり
②炎天や汚染列島どこへ行く
③焼魚骨整然と大暑かな
④子供らが去って碁盤と夏座敷
⑤一℃なれど 指が彷徨う 熱帯夜
⑥扇風機抱え喜ぶ宇宙人
⑦誇らかに妊婦は歩く炎天下
⑧長々と発車ベル聞く暑さかな
⑨B29逃げろホタルよ壕の中
⑩炎天を支えて妻は帰りける
⑪清流にきらりと鮎のひるがえる
⑫夏空に背伸び競ひし師の訃報
⑬雨明けや軒先占める天日干し

天候が句会の空気にどう影響するのでしょうね?
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二階から見下ろす妻は百合を見る 朱露

2011年07月20日 | Weblog
     大型の白百合が二本で十幾つかの花が。
     曇天微風の中で花々が重たげに揺れる。
     歳時記「山百合は神奈川の花」とある。
     横須賀軍港野郎の私は「ヘッ」と笑う。






                

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荻原教室報告⑮   鳥野

2011年07月19日 | Weblog
被災地に降る雪を思いながら、一日も早い春をと、願っていたのに、早くも4ヶ月余。
容赦なく夏は来て、避難所の暑さは耐えがたいものと、思います。

「初めての短歌」の荻原教室も、春からは新メンバーの参加もあって張り切っています。

最近は題が県名から一字、ということになり、作品は多彩。その中の先生のお作を。

 「良」

 ・ 梅がなにやらけむりはじめてなんとなくひとり無印良品にゆく

 「大」
  
 ・ 春のひかりに紛れて見えず何かしら大きなものがそこにゐるのに

 「庫」

 ・ 金庫などというものはない荻原家はるのひざしのふかみにしづむ

 「香」

 ・ 春の香水あまたひろがるひだまりが残されて誰もゐないバス停

 「口」

 ・ 五月来る口をのぞけば銀冠は擦れてうすくらがりがひろがる

  「根」

 ・ 球根に夏の土をかぶせてゆくやうに或る日の母は父に対して
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なでしこジャパン快挙!!    遅足

2011年07月18日 | Weblog
とうとう「なでしこジャパン」がアメリカを破って
世界一の座に着きました。
攻められても、攻められても・・・
とうとうPK戦で逆転!

これまで一度も勝てなかった相手に勝つという快挙です。
天は自ら助くるものを助く・・・
天使の助けもあったように感じました。

男子も負けてはいられませんよ。




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勝ち負けをすぐ云ふをとこ茗荷(みょうが)の子  恩田侑布子

2011年07月18日 | Weblog
茗荷の子とは、花と若芽のことで7月頃に姿を見せます。
酢の物に加えたり、お味噌汁の実にしたりしています。

中日新聞の「けさのことば」で岡井隆さんが紹介した句です。
これを読んだ奥さんは「ほんとうにそうね。男ってイヤーね」と。
私もいつも批判の対象です。
テレビを見てふっと洩らす言葉は端々に
競争心が顔をだしているようです・・・
(本人は一向に気付いていません)
草食系と呼ばれる若者たちは、どうなんでしょうね?

茗荷の子、そろそろ庭に姿を見せてくれるはずです。

                   遅足


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