虎落笛(もがりぶえ)は冬の風が、
電線などにぶつかって鳴る鋭い音。
多米山地の今朝は虎落笛に埋まる。
女の悲鳴であり男の怒声でもある。
虎落笛(もがりぶえ)は冬の風が、
電線などにぶつかって鳴る鋭い音。
多米山地の今朝は虎落笛に埋まる。
女の悲鳴であり男の怒声でもある。
今も終息の気配のない原発の大事故。
メルト・ダウンの恐ろしさは、原発のエネルギーに頼らない
新しいライフ・スタイルの必要性を強く感じさせます。
能登さんは、賛成の神なんているのでしょうか?と。
値遇さんは、人為的なものを持ってこられて、上手いと思いました、と
取り合わせの妙に感心されて採っています。
新しさを追求することは、俳句の伝統でもあり、
作者は時事を積極的に詠んでいます。
忘れてはならない視点ではないでしょうか? (遅足)
人間たちの会議と神様の会議の取り合わせから、
TPPの議論を連想された方が多かったようです。
作者の狙いもそこにありました。
実りのないTPPの議論、采配をにぎる神様はお留守。
神様の会議も迷走しているかも・・・
また、会議は踊る、というフレーズはよく使われるが、
「落日の会議」が良い、という声も。
日本は落日を迎えている・・・これは深刻な事態です。
(遅足)
今日から師走。早くも今年最初の昼の忘年会に出席。
話題はやはり今年を振り返るあれこれ。なんだかあんまり心が晴れなかったね~という声。やはり震災が影を落とします。
来年はいっぱい笑いたいね~。「よいお年を」と言って別れました。
こうしてお歳暮から年賀状からと何から何まで早まって追い立てられてしまうのです。
今日から大学生の就職戦線もスタート。スマホの就活って何なのでしょう?
何もかも追い立てられて師走入り 麗
声が掛からなければ一歩も出ない。
この師走は今の所二回で済みそう。
句会と忘年会がそれぞれ一回ずつ。
同じ顔ぶれなので一回にしてくれ。
あの官能的なショーを、神の留守と取り合わせてみました、と作者。
たしかに、金粉の男の人が踊っているセクシーな場面は強烈です。
また、この句から、東北で外国の人が踊ったボレロを思い出した人も。
私は、一読、マイッタ!と感じました。
句会ではその理由について、コトバになりませんでした。
神無月の句を読んできて感じたことですが、
神というコトバが、この世を少し突き放して見るように
作用しているのではないでしょう?
人間の小ささや愚かさを感じた句がかなりあります。
この句も人間の一つのあり方を詠んでいるのですが、
少しニュアンスが異なっています。
服を着るという行為は、暑さ寒さから身を守るという機能のみでなく
服装によって世の中での役割や地位をあらわしています。
それを脱ぎ捨てて、生まれたままになる。
そして金粉を塗る。人以上の存在となろうとする。
金の裸身は神に対する挑戦ではないでしょうか?
しかもとてもエロチックな舞踏。
金粉を全身に塗ると、皮膚呼吸を妨げるために
長時間は出来ないそうです。
エロスと死を秘めた妖しい句です。 (遅足)
「鬼の居ぬ間の洗濯」とヒラメく。
「冬曙」は清少納言をパクリます。
春は曙やうやう白くなりゆく山際。
多米山麓のヒマ人の一日が始まる。