ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

三戸ちゃん、行っちゃうのかぁ…

2023-12-21 20:08:24 | アルビレックス新潟

そうかあ。

三戸ちゃん、行っちゃうのかあ………

「ご栄転」だとは思うが、やっぱりいなくなっちゃうのは残念だなあ。

今朝、スポニチに記事が出ていたときは、「まだまだ不確定」と思っていたのだ。

なにしろ、スポニチには3年近く前「本間至恩が大分移籍決定的」という記事が出たけど、結果的には残留だったからね。

だから、「新潟日報」紙か「日刊スポーツ」紙に載った記事でなければ、信用できないと思っていたのだ。

だけど、今日の夕方6時を過ぎて、新潟日報のホームページに、記事が載ってしまった。

ということは、本当なのだな、と思わざるを得なくなってしまったのだ。

 

Jリーグのベストヤングプレーヤー賞を受賞した後のインタビューで、「本当にこのクラブ(アルビレックス新潟)を選んでよかった」「このクラブが成長させてくれた」と言ってくれていたし、「来シーズンはもっと上を目指して」とも話していたから、少なくともあと半年はいてくれるのかと思っていたのだけどなあ。

半年の間に、来シーズンのアルビレックス新潟の中心選手として活躍し、もっと決定力を高めてヨーロッパに行ってほしいと願っていたのだが、残念。

 

まあ、仕方がない。

スポーツ選手の選手寿命は短い。

それは、サッカー選手でも同じだ。

まだ21歳と言っても、ヨーロッパでは主力になっている選手も多い。

ヨーロッパで活躍したいと思うなら、来た話を断る理由はないだろう。

 

それにしても、本間至恩、伊藤涼太郎、三戸舜介と、毎年毎年ヨーロッパに羽ばたいて行く選手を生んでいる、ということでアルビレックス新潟の「育成力」も改めて評価が高まるのではないだろうか。

中心選手が引き抜かれても、順位が落ちないのがアルビレックス新潟。

また新しい選手が注目され、きっと活躍してくれるだろう。

そう信じて、喜んで送り出そう。

 

おめでとう、三戸ちゃん。

これからの活躍を、新潟のみんなが祈っているよ。

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車で高速を移動しながら、やっぱり秋春制のことを考えていた

2023-12-20 21:25:26 | 新潟

「常春」の埼玉。

隣家では、もうロウバイが咲いていた。

いいなあ。

新潟のわが家では、早くて2月末、普通なら3月に花が咲く。

庭や畑の地面には、びっしりと春に咲く花が葉を出して、陽光を浴びて育ってきていた。

これは、パンジーを小型にしたような花を咲かせる、ビオラ。

春には、足の踏み場もないほど咲いているに違いない。

 

午前中にこんな風景を見た後、午後は新潟に向け、出発。

快晴の青空の下、浅間山、榛名山、赤城山などが、山ひだまでよく見えた。

関越自動車道を、気持ちよいドライブだった。

 

それが、関越トンネルを抜けて、まったく違う風景に変わった。

空はグレーで暗くて雨が降り、道の両側には雪、道の外の風景は白く染められていた。

越後川口SAでは、このくらいの雪が積もっていた。

やがて新潟市に入ると、意外なことに吹雪となった。

新潟市は、県内では雪が少ない地域なのに、今日の運転中で一番ひどく雪が降っていた。

 

…こんなだもんなあ、冬の新潟。

昨日も書いた、サッカーJリーグの秋春制移行決定がうらめしい。

 

なのに、アルビレックス新潟の中野社長のコメントは潔い。

 

Jリーグ理事会におけるシーズン移行決議について

昨日、12月19日(火)に開催されたJリーグ理事会において、「2026‐27シーズンからシーズン移行を実施し、残された課題を継続検討していく」ことが決議されました。本年4月...

アルビレックス新潟 公式サイト|ALBIREX NIIGATA OFFICIAL WEBSITE

 

本日さっそくクラブの社長名で「Jリーグ理事会におけるシーズン移行決議について」というコメントが出されていた。

「シーズン移行をすることが決まりましたが、この決定はJリーグとリーグに所属する60クラブの検討結果に基づいて行われたものです。アルビレックス新潟は、59クラブの意見と議論の結果を尊重して、この決議を受け止めます。

シーズンの移行には、さまざまな厳しさや課題が伴います。また、移行するために解決するべき課題は数多く残されています。当クラブは、ホームタウン新潟の歴史と文化、自然を理解しながら、ご支援いただくすべての皆様と共にそれらと向き合っていきます。」

 

Jリーグで反対の票を投じたのは、新潟の中野社長だけだったのだが、先日行われたサポーターカンファレンスでも、秋春制について、一貫して反対してきたその理由を丁寧に説明していた。

中野幸夫社長は、「この移行をどう良い方向に結び付けるかを、(地域の)皆さんと必死に考えていくことになる」と取材記者に語っていたが、さっそくファン、サポーターに向けてメッセージを出した。

そのことに、どこかの国の首相とは違う「丁寧な説明」で「真摯に向き合う」姿を見た思いがする。

 

雪の風景を見ながら、帰ってきた新潟でやっぱり秋春制が気になっていた。

その新潟、明日以降寒波が襲来し、大雪の恐れがあるとニュースで繰り返されている。

昨年の12月のようなドカ雪にならないといいが…。

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Jリーグの秋春制移行決定を聞いて

2023-12-19 19:58:51 | スポーツ

冬型の天気は、今日少しだけ寒さが緩んだようだが、日本海側の荒天はいかばかりであろうか?

 

埼玉では、寒気が強まった昨日は、新潟県境を越えた、強い北風が吹いた。

【赤城おろしを生む?赤城山】

外でいろいろと作業をしていたが、乾いたかぜが風が巻き上げる土ぼこりが目に入って、非常に困った。

それでも、青空の下、日中の日なたは、暖かい。

【夕方には月も見えた】

冬型の天候になっても、雪が降ったり冷たい雨が降ったりするわけではない。

むしろ冬型の天候になった方がよく晴れ、しかも暑い訳ではないのだから、屋外でスポーツをする人たちには、これ以上ない運動条件だろう。

それに引き換え、新潟の住人は、思うように屋外型スポーツはできない。

毎日の雪や雨で、グラウンドはぐちゃぐちゃあるいは雪で閉ざされる。

そんな環境の中でも練習し、技量を向上させようとするのは容易ではない。

 

今日、Jリーグの理事会で、秋春制への移行が正式決定した。

いくらウィンターブレイクを設けても、その間も練習は必要だ。

何も考えなくても土の上で練習できるチームに比べて、明らかに不利。

新潟の家族と離れなければ、まともな練習ができない新潟の選手たち。

今までも十分不利だったが、さらにその不公平感が高まる。

Jリーグは、Jリーグ百年構想(ジェイリーグひゃくねんこうそう)をうたっていた。

それは、日本の、地域におけるサッカーを核としたスポーツ文化の確立を目指していたはずだ。

リーグはどのようにして、新潟など厳冬期にハンデのある地域のチームを補助してくれるのか。

それなしでは、百年構想は切り捨てとなるだろう。

これからの移行に伴い細部にわたる決定と、移行後のこの秋春制の正否については、ずっと注目していきたいと思う。

 

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「雑草のくらしーあき地の五年間ー」(甲斐信枝著;福音館書店)

2023-12-18 20:42:09 | 読む

山野草の花見と言えば聞こえはいいが、要するに雑草の花見が好きな私だ。

過酷な環境の中でも生きて、花を咲かせ、種や地下茎などで、子孫を残していく。

その生命力には引きつけられるものがある。

 

そんな雑草たちのたくましさを感じさせる絵本がある。

先日亡くなった、甲斐信枝さんの「雑草のくらし ーあき地の五年間ー」である。

あき地となったさら地に生えて生きる、雑草たちの話である。

最初は、メヒシバ。

それからオオアレチノギク、セイタカアワダチソウ、カラスノエンドウ、クズ、ヤブガラシほかの植物たちが登場する。

それら雑草たちの、あき地の五年にわたる栄枯盛衰が描かれている。

どのページも、雑草たちの絵が丁寧に描かれ、迫力がある。

雑草の1つ1つの絵には、その雑草の名前が小さく付記されているので、どんな雑草がどんな名前なのか、よく分かる。

そういったところに、目立たない雑草などに対する著者の愛情を感じる。

1985年に初版が出ているが、版を重ねて今も販売されているのは、子どもから大人まで楽しめるからだろう。

93歳で亡くなられた甲斐信枝さん。

素敵な絵本をありがとうございました。

合掌。

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今年も、マリーゴールドの丘イルミネーションを楽しむ

2023-12-17 21:23:17 | お出かけ

12月のこの時期、埼玉で楽しみなのは、JR本庄早稲田駅そばの「マリーゴールドの丘イルミネーション」。

マリーゴールドは、まだ咲いてはいるが、寒さで元気をなくしている、この丘。

例年、斜面を生かして飾りつけて、イルミネーションの名の通り、幻想的な光が楽しめる。

 

今や、冬の風物詩になっている。

 

今年は、また一段とグレードアップしていた。

感染症禍が一段落したせいか、電球数は前回の約10万6千球から約2万球増加したのだという。

おなじみの「スノードーム」

お城のようなものが増えていた。

動物たちも、くまやペガサス

トナカイ

だけでなく、うさぎ

なども増えていた。

斜面にもイルミネーションの種類が増えていた。

雪の模様もきれい。

ただし、本物の雪はきれいなどと言っている暇はない。

今夜の新潟は、厳しい風雪と寒さで大変だろう。

また、今年は会場内にスピーカーが設置され、音楽が流されていた。

まあ、それにしても人の多いこと!

家族連れがたくさんいて、夢中になって駆け出す子どもたちが、ハチャメチャな動きでうろちょろするものだから、危なくて仕方ない。

子どもをスマホ撮影しようとする親バカたちも群れなしていた。

撮影もいいけど、転んだりぶつかったりする子どももたくさんいたから、ちゃんと見てあげてよ。

 

このイルミネーション、12月で終わりかと思ったら、1月下旬までやるのだそうだ。

丘があって、光きらめく風景がある。

いいなあ❗✨✨✨ 

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長いトンネルの向こう側で「常春」を感じる

2023-12-16 20:28:22 | 自然・季節

雨もちらほら降っていた新潟県から長いトンネルを抜けると晴れていた。

今日の新潟も雨は降っていたが、朝から気温は10℃台と高かった。

だが、関東地方はまだ雲が多くあったが、まぶしい陽射し。

そのうえ、気温表示には20℃というものすら見られた。

先日の新潟で「雑草の花畑」に出合って、心ときめいたことがあったが、暖かい関東地方は、新潟では春にならないと見られない野草の花が、12月でも見られるから、うれしい気分になる。

ホトケノザ

これは新潟でも、少しは見つけることができた。でも、

ナズナ

この草まで花を咲かせていることに、驚いた。

 

驚いたといえば、雑草ではないが、ユキヤナギ。

葉が紅葉(黄葉)しているのに、花をいくつも咲かせていた。

紅葉も花も楽しめるとは、なあ。

12月に春の花がたくさん見られるのがうらやましい。

関東地方の冬は、太平洋に近い地方ほど「常夏」ならぬ「常春」なのだなあと感じてしまう。

 

それに比べて、今日から新潟は風雪が厳しくなるとの予報だ。

半月前のサッカーJ1の試合でセレッソ大阪の応援に来た人たちが、あの日の風雨だけでも「新潟寒すぎ」と言っていた。

いやいや寒さは、雪の降るこれからですよ。

だから、秋春制反対なんですってば。(ソコニハナシヲモッテイクカ!?)

 

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早田も張本も、中国選手打倒まであと一歩 ~WTT女子ファイナルズ名古屋2023~

2023-12-15 22:25:46 | スポーツ

WTT女子ファイナルズの卓球の試合が日本・名古屋で行われている。

世界ランク上位者16人でトーナメントを戦い、グランドチャンピオンを決める。

日本勢は、世界ランクから早田ひな、張本美和、伊藤美誠の3人が出場している。

 

早田と張本は、抽選運が悪い。

初戦で、世界ランク3位や1位の中国選手と当たってしまったのだ。

でも、下剋上を期待し、BSテレ東の中継を見た。

 

日本勢で最初に登場したのは、日本の№1、早田ひな選手だった。

世界5位だというのに、初戦の相手は世界3位で東京五輪金メダルの陳夢。

試合が始まると、さすが王者陳夢。

ボールが強く、コース取りも巧みだ。

早田は、粘ろうとしたものの、5-11で失った。

第2ゲームになると、接戦になった。

早田が陳夢のボールに慣れてきた、とでもいえばよいのだろうか。

9-7でリードしたが、そこは陳夢、強気で早田を攻め、逆転してゲームポイントを握った。

9-10と窮地に陥った早田だが、ネットインを利して攻め、ジュースに持ち込んだ。ここからの粘りがすばらしかった。

11―11で、早田がタイムアウト。

12-12から13-12となりゲームポイントを握るも、連取され、13-14。

しのぎながら14-15となったところで、陳夢がタイムアウト。

ところが次の1本を取って、15-15早田追いつく。

ここで3球目攻撃が決まり、16-15。

そして、ついに1本取って17-15。ゲームカウント1-1に追いついた。

次の第3ゲームは、6-6からレシーブでチキータ攻撃でリード。

ここから一気に攻めて11-7でこのゲームを奪った。。

だが、ここから陳夢が立て直す。

第4ゲームは、出足からリードし、1-3、2-4、3-6、4-8、5-9と差を広げていく。

早田も粘って、6-10からサーブで2本取り8-10とするも、8-11。

ゲームオールとなる。

第5ゲームも出だしから長いサーブで陳夢が2-0とリード。

早田もサーブを工夫し1-2。ラリーで攻めたが、1-3。

しのいで2-3から3-3。レシーブのコントロールがいい。

だが、ここから早田5失点。

3-8。しのいでエッジボールで6-8と追い上げながらも2本取られ、6-10。

1本取ったものの、7-11でゲームセット。

惜しかった。

だが、早田の対応力はすごいと思った。

第1ゲームを見ただけではかなわないと思ったのに、第2ゲームは粘ってジュースに持ち込み勝ち取った。

そして、先に2ゲームを取って勝利に近づいた。

勝利まであとひと息だったのだ。

これでいて、早田は今プレースタイルを改造中だという。

それが完成したら、もっと強くなるということだろう。

年々強くなる早田ひな。

来年の活躍が楽しみだ。

 

ともすれば、それよりも惜しかったと言えるのが、世界ランク1位孫穎莎と対戦した張本美和。

試合開始から、バックハンドで孫を振り回し、11-6で先取。

第2ゲームは、競りながら9-11で落とす。

第3ゲーム、6-1から8-4と大きくリードした。

ところが、ここで勝ちを意識したのか7本連取され、8-11で落としてしまった。

だが、第4ゲームは、その悔しさからか、6-1、7-3とリード。

途中から孫の攻めが雑になり、11-3で張本が奪い、ゲームオールに追いついた。

勝負の第5ゲーム。出足が勝負だ。

サーブを利して、2-0、強気の攻めで3-0となったところでタイムアウトをとる孫。

ここで流れが変わった。

4本連取し、孫が逆転。

4-4となるも、再び4本連取で4-8。

結局、6-11で撮られ、張本は敗れた。

第3ゲームの逆転負けが、返す返すも残念だ。

だが、まだ15歳。これだけどれだけ強くなるか、非常に楽しみだ。

 

早田も張本も、中国勢にフルゲームの熱戦を展開した。

あと一歩まで来ている。

そう感じる、日本卓球女子の力の向上を見た思いだった。

 

この大会、あとは勝ち残った伊藤美誠にぜひがんばってもらいたいものだ。

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「おつる」と「イサバ」

2023-12-14 20:48:20 | 生き方

「続 窓ぎわのトットちゃん」を読んでいて、「懐かしい!」と思い、思わず自分の脳裏にその光景が広がった場面があった。

それは、トットちゃんが疎開した青森県でのことだ。

戦争が終わってからのことで紹介されている。

 

1つ目。

(バスの車内で)降りる人が「おつる、おつる」と言いながら奥の座席から出てきたので、トットは落ちるのかと思ったけど、どうやら降りることを「おつる」と言うのだとわかった。バスガールの人が「おつるひとがしんでから乗ってけれ」と言ったので、びっくりしたら、それは「降りる人がすんでから乗ってください」ということだとわかった。

 

この「おつる」という言葉は方言で、私の育った新潟県下越地方でもよく使っていた。

「おつる」とか「おづる」という。

「降りる」と「落ちる」を同じような意味で使い、「おつる」とか「おづる」と言っていた。

汽車やバスなどに乗車の際、よくその言葉を使う人がいた。

「おめ、どごの駅でおづっかんだい?」

と問いかける姿もよくあった。

この問いかけは、標準語訳すると、「あなたは、どこの駅で降りるのですか?」となる。

新潟県下越地方は、東北との結びつきが強い。

かつて出会った人の東北弁は、何を言っているか、かなり多くが理解できたものだった。

それは今でも同様である。

 

2つ目。

陸奥湊の駅前には、「イサバ(五十集)」と呼ばれる魚を扱う業種の人たちが大勢集まる、市場のような通りがあったのだ。(略)

おもしろかったのは、そこで働いているのが「カッチャ」と呼ばれるおばさんばかりだったことだ。漁師は男の仕事と相場が決まっていたけど、夜中に漁に出て朝戻ってきたときは、もうクタクタになっていた。だから、仕分けなどを終えたら、そこから先の客商売は女の人の出番になるのだった。

陸奥湊の「イサバのカッチャ」は、みんな元気がよくて親切だった。どの魚が旬で、どんな調理をしたらおいしいとか、いろんなことを教えてくれた。

 

「イサバ」。

自分の中では死語になっていたが、身近な存在だった。

なぜなら、小学生時代、同居していた伯母が「イサバ」をしていたからだ。

こちらでは、「イサバ」は、魚の行商人の女性のことを指していたイメージがある。

「イサバ」のことは、「漁場」とも書く、と何かで読んだことがある。

「漁」には、「いさ」という読みもあるのだ。

 

伯母は、イサバの仕事をしていたが、毎朝早かった。

辺りはまだ暗いのにだいたい毎朝午前4時ころに、自転車に3段くらいの空の木箱を積んで、何人かのイサバ仲間と出かけて行く。

イサバの人たちは、3kmくらい先の魚の卸しをやっている店で魚を仕入れ、その後もっと遠くのあちこちの集落を回って夕方近くまで魚を売ってくるのだった。

自転車にのれないオバチャンたちは、背中の背負いかごに魚を入れて、バスで移動してイサバの仕事をしていた。

私が高校生の頃にも、イサバのオバチャンたちは仕事をしていた。

冬になると、自転車通学がバス通学になる私は、よくバスの車内でイサバのオバチャンたちと一緒になった。

そして、目的の停留所に近づくと、当時はまだ同乗していたバスの女性の車掌さんに、

「次でおづるすけ、止まってくらせ」(次で降りるから、止まってください)

と言っていた。

そして、降りるときには、運転手さんや車掌さんに

「おおきに、はや」(たいへんありがとうございました)

と言って、買ってくれる家々を訪ねていくのだった。

 

「続 トットちゃん」を読んでいたら、そんな50年前の光景がよみがえってきた。

方言も日常生活で普通に使われていた。

イサバの仕事をしている人たちがいた。

自分が生きてきた時代と、大戦直後のトットちゃんの時代が重なって見えた。

やっぱり自分も古い人間になってきているのだなあ…。

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「続 窓ぎわのトットちゃん」(黒柳徹子著;講談社)

2023-12-13 21:52:29 | 読む

書店に行くと、今、どこの店にも見やすい場所に山積みされている。

それが、「続 窓ぎわのトットちゃん」。

42年前同様に、表紙はいわさきちひろの描いた女の子の絵。

そこを見ただけでもホッとする。

最近は、人生の先を見据えて、あまり本は買わないことにしている。

だけど、この「続…」は別だ。

やはり買って読み、手元に置いておきたいと思った。

 

42年前に出ていた「窓ぎわのトットちゃん」も買っていた。

読みやすかったので、子どもたちにも読んでほしいと思い、教室の本棚にいつも置いていた私だった。

それが、まだまだ「育」業をなりわいとしてからまだ日が浅いと言ってもいい頃の私だった。

だから、トモエ学園の先生のように寛容になることも、その余裕もなかった。

でも、どの子どもに対してもいいところを見つけ、伸ばすということに関しては、その後の指針になった本でもあった。

 

今回の続編にあたっては、本書の表紙裏に、こう語られている。

 

私は、どう考えても『窓ぎわのトットちゃん』よりおもしろいことは書けない、と思っていた。私の人生でトモエ学園時代ほど、毎日が楽しいことはなかったから。だけど、私のようなものの「それから」を知りたいと思ってくださる方が多いのなら、書いてみようかなと、だんだん思うようになった。よし!と思うまで、なんと42年もかかってしまった。

 

そして、テレビ等に出演した本人の話では、最終的に書いてみようと決心したのは、ウクライナの戦争のことだったということだった。

戦争で自分が経験したことや感じたことなどを書いて、多くの人に知らせておきたいと思ったからだということだった。

そんな話を聞いていたから、これはぜひ買って読んでみたい、と思ったのだった。

 

本書は、大きく4章から成っている。

・「寒いし、眠いし、おなかがすいた」

・トット、疎開する

・咲くはわが身のつとめなり

・トット、女優になる

前半が、戦時のことである。

戦争経験者の書いたことだから、内容的に貴重だと思える。

その1つ1つにはふれないが、今の若い人たちや子どもたちには想像のできないことがきっと多いことだろう。

そして、戦争を経てトットちゃんが生き延びてこられたことは、やはり運がよかったとしか言えないとも思った。

 

また、後半の2章は戦争が終わってからの自分の暮らしや学校生活、そして社会人となってどのように今に至ったのか、出会った人々とのエピソードを交えて書いてある。

ホッとできる内容のものや、懐かしい人名も多く出ていた。

 

だが、何といっても、最後のあとがきが印象深い。

「徹子の部屋」でインタビューした人たちが語った体験談も、わずかながら載っている。

池部良、三波春夫、淡谷のり子らの話は、作り物ではない、真実ゆえの重さが伝わってきた。

そして、昨年12月のことも書いてあった。

2022年最後の放送のゲストは、例年通りタモリさんだった。「来年はどんな年になりますかね」という私の質問に、「なんていうかな、(日本は)新しい戦前になるんじゃないですかね」という答えが返って来たけど、そんなタモリさんの予想が、これからもずっとはずれ続けることを祈りたい。

この回の「徹子の部屋」は、私も見た覚えがある。

タモリのその言葉に、笑えない怖さを覚えた。

真実味があったからだ。

その言葉のように、ロシアのウクライナ侵攻は続き激しさを増しているし、イスラエルのガザ攻撃は容赦なく人命を奪っている。

日本周辺の国々との領土問題、北朝鮮のミサイル問題もある。

日本の政府は、防衛費を増額すると言っている。

新しい戦前…それは避けたいと思うのだが…。

 

この本は、単純にトットちゃんの物語として、楽しむのもいい。

だが、「自分が体験した戦争のことを書いておきたかった」と書いてある。

たしかに、読後、これは単純に過去の物語ではないぞ、ゆがんだ歴史を繰り返してはならないぞ、という戒めをも感じたしだいである。

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この時期なのに、雑草の花畑

2023-12-12 21:09:26 | 草木花

12月も中旬に近づくと、寒い日が多くなるせいで、田んぼや道路脇は、みな枯葉色になってしまう。

昨日、走りに出たときに、そんな風景を見て晩秋から初冬に変わったなあと思った。

場所によっては、道路わきに雑草も生えているところもあるが、そこに花は咲いていない。

やはり寒風にさらされて、植物たちは、冬を越すために縮こまって生き延びるのに必死なのだ、と思う。

毎月行っている埼玉だと、この時期でも田んぼや道路脇に雑草の花を見ることができる。

ホトケノザやオオイヌノフグリなど、日中咲いているのをよく見かける太平洋側にうらやましさを感じる。

 

そんなことを思いながら走っていたら、道端で1か所、ずいぶん緑の多い場所に行き当たった。

そこは、やけに雑草が元気でたくさんの花が見られ、驚いた。

ほかの場所ではすでに枯れているものが多いのに、そこは豊かな花畑になっていた。

うわあ~、とうれしくなって足を止めて、しばらく走るのはやめてしまった。

 

まずは、ノボロギクの白い綿毛が目立った。

黄色い花も見えるが、綿毛の方が華やかに見えた。

 

よその場所ではもう枯れているイヌタデもまだピンクだった。

その向こうには、青い花が咲いていた。

これは、ワスレナグサによく似たキュウリグサ。

小さすぎてピントが合わないが、ともかくこんな冬間近の時期に見たことがない。

 

ノゲシの黄色い花も輝いて見える。

ふっくらふんわりしたタンポポの綿毛。

形は同じでも、こちらは花、シロツメクサ。

残念ながら四つ葉は見つからなかったが、ふっくらした白い花を見られただけでも御の字。

 

ヒメジョオンだってまだこんなに咲いていた。

そして、最後にオオイヌノフグリ。

この青い「星の瞳」が見られるとは、もう春が来たようだ。

 

ここだけ10mくらいの距離のところに、「雑草の花畑」になっていることを不思議に思い、考えてみた。

そこは、まず日当たりがよい場所だった。

日当たりがよいと暖かい。

だけど、その前後も日当たりはよい場所だが、そこに花はなかったから、別な理由もある。

低いけれど、壁になるものがあったのだ。

その壁によって、北からの冷たい風が当たることが防げているのだと思い当たった。

 

日当たりがよくて、北からの風が防げれば、新潟でもこんなに雑草の花畑になるのだなあ。

そんな発見ができた。

その発見そのもの、そして何より数々の雑草の花を見られたのが楽しかった。

その楽しさの余韻に浸りながら、10㎞走ったのだった。

 

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