県警本部へ免許更新手続きに行きました。三宮からぶらぶら歩いて行きました。栄光教会と
兵庫県公館を過ぎるとすぐ兵庫県警本部ですが、更新部門が入っているビルはその先にありました。
岡山でやった速度違反で免停*になったのが2004年。それからは有効期間が3年の免許になり、今回ようやく5年のゴールド免許に
復帰しました。優良運転者対象なので講習時間も30分で完了。そのあと、すぐに免許証をもらいました。
優良免許の切替は伊丹市や明石市にある更新事務所ではなく、神戸市内で出来るので交通費と所要時間も大いに助かりました。
5年後の切替時は年齢的に実地運転検査と3時間の講習を義務つけられています。
昭和39年から47年間の免許保持、あと5年乗ると52年間。今回の免許更新が最後になりそうです。
それまでに折角免許資格がある大型2輪に一度はまたがりたいと思います。
*免停
阿智胡地亭便り#70<いかなごレシピの蜂の子のつくだ煮> 2004.10.19
信州産ではなく、メイド・イン・コウベの「蜂の子のつくだ煮」を買いました。
阪急電車の御影駅から阪神電鉄の御影駅へほぼ一直線に下りるバス道が、国道2号線と直交する角に東灘警察署がある。
歩くと家から30分かかる。入院前の33キロ速度違反による一ヵ月免停期間(*)が終了したので、免許証を受取りに警察署へ行った。
免許証を返して貰ってから、信号を渡って署の真向かいにある「ハチミツ屋」に入った。この「ハチミツ屋」は
震災前にはあったような気がするが、中に入ったのは初めてだった。
免許証を提出する期限の日が退院してすぐだったので、私は歩くのがまだ覚束なく、本人の代わりに、買物ついでに、
相方と娘が行ってくれた。そのとき「蜂の子のつくだ煮あります」という大きな紙が、店のガラスに貼ってあるのを見つけたのだそうだ。
相方は蜂の子が私の大好物であることを知っているから、店に入りかけたが、「歳を考えないでスピード出して捕まって、
罰金払って家計に大損害かけた人に、買うことないよ。甘い顔見せたら駄目だよ」と次女から言われて、
その日は買えなかったとも相方から聞いていた。
店に入ると、菜の花、アカシア、レンゲ、みかん、クローバー、ソバ、トチ、オレンジ、ユーカリなどのレッテルが付けられた
大口瓶が並んでいる。ハチミツに、こんなに種類があるのかとびっくりした。値段も一瓶600円くらいから5000円くらい
までの幅があってこれまた驚いた。
店先に人は誰もいなく、奥に声を掛けると、中年の女性が出てきた。
「蜂の子のつくだ煮、どんなんか見せてください」と言うと店の端にあるガラスの冷凍ケースから、小さなガラス瓶を出してきた。
蜂の子はきれいな飴色に仕上がっていて、見ただけで、質が良くうまそうだと思ったので「それ貰います」と言った。
「えっ、試食しないでいいんですか」と言うので、「自分は信州に縁がある者なので、見たら分かりますから」と言うと、
女性の顔が急にほころんでニコッと笑い、「ああ、そうなんですか、実はこれ店におくとき、神戸で買うてくれはる人おるやろかて、
チョット心配やったんです」と言った。「それで売れてるんですか?」と聞くと、「お客さんみたいな年配の男の人が、
時々入ってきて買うてくれはる。そして少数やけど何回も買いにきてくれはる」と言う。
「作ってもろてるとこ、“イカノゴのクギ煮”とおんなじ作り方でやってもろてるんです。
仕上げにハチミツ使こてもらうとこだけは違うンやけど。もうちょっと、カズ売れたら値段も安うできるンやけど、
なんせ手間かかってるよって、すみませんネエ」と心底恐縮しながら言った。確かに50gで850円は高くて、
主婦の感覚では買えず、酒飲みがツマミ感覚で買っていくしか、まだ売れないだろうと思った。
それに元々神戸には、蜂の子を食べる人そのものが、殆どいない筈だしとも思った。
瓶を包んでもらうのを待つ間、店に何枚も掲示されている蜂蜜取りの写真を見るともなく見ていたら、
「父がもともと養蜂業者で、六甲山にミツバチ置いてやってたこともあるんです。95歳で今も、まだ元気ですワ。
連合いの一族も阿蘇の山麓で昔から今もずっと養蜂やってます。」と言う。今年の夏、岡山のM君からテレビの宣伝で
有名になった通販のYD養蜂場が、中国から安い原料を輸入して、それを加工して大儲けしている。
250億の売り上げで50億の純益を出しているが、製品出荷量と本来の養蜂場の蜂蜜生産量が、どうみても見合っていないと聞いていた。
蜂蜜の品質も、素人にはわからないから、なんだか選ぶのは大変だなあと思っていたが、こうして聞くと、
こういう家族経営でやっているところなら安心だろうと思えた。
帰って早速食べたつくだ煮はなんの添加物の味もしない、蜂の子そのものの旨味が出ていた。
まさか蜂の子を「イカナゴのクギ煮」の作り方でつくだ煮にしているとは、それがこんなにおいしいとは思わなかった。
信州と神戸のフュージョンの傑作だなと勝手に思いながら、冷蔵庫から少しづつ出して、酒のツマミに一人で楽しんでいる。
彼女達は「カタチを見たらとても食べられない」のだそうだ。
(*) 岡山県の奥津温泉近くの一般道路で、7月に33キロオーバーでネズミ捕りにやられた。昭和39年5月に免許を取ってから、
県外を走るときは、地元ナンバーの車の後を走ったり、危ないと思う場所は必ず減速したりして、
これまで41年間、近畿各地や四国、中国、信州・北海道を走ったが、一回も捕まったことはなかった。
自分は大丈夫と過信するようになったのか、そうは思いたくないが歳相応に、注意力が落ちてきたのか、
今回は、見晴らしの良い田んぼのど真ん中に、一箇所、大きな自動販売機ステーションがあり、
その建屋の陰に彼らは巧妙に隠れていて、気づいた時は遅かった。警官から「神戸から、はるばるようきんさったのう。
お蔭でノルマがはかどるが」と言う感じで、丁重かつ慇懃無礼に扱ってもらった。いまさら、おえんが。
罰金6万円・免停一ヵ月。免停該当期間が退院後すぐの日程になったので、どうせ暫らく運転出来ないし、
講習に行っても、まだ1日通して座ることも出来ないから、そのまま免停を受けて免許書を預けていたのだった。
兵庫県公館を過ぎるとすぐ兵庫県警本部ですが、更新部門が入っているビルはその先にありました。
岡山でやった速度違反で免停*になったのが2004年。それからは有効期間が3年の免許になり、今回ようやく5年のゴールド免許に
復帰しました。優良運転者対象なので講習時間も30分で完了。そのあと、すぐに免許証をもらいました。
優良免許の切替は伊丹市や明石市にある更新事務所ではなく、神戸市内で出来るので交通費と所要時間も大いに助かりました。
5年後の切替時は年齢的に実地運転検査と3時間の講習を義務つけられています。
昭和39年から47年間の免許保持、あと5年乗ると52年間。今回の免許更新が最後になりそうです。
それまでに折角免許資格がある大型2輪に一度はまたがりたいと思います。
*免停
阿智胡地亭便り#70<いかなごレシピの蜂の子のつくだ煮> 2004.10.19
信州産ではなく、メイド・イン・コウベの「蜂の子のつくだ煮」を買いました。
阪急電車の御影駅から阪神電鉄の御影駅へほぼ一直線に下りるバス道が、国道2号線と直交する角に東灘警察署がある。
歩くと家から30分かかる。入院前の33キロ速度違反による一ヵ月免停期間(*)が終了したので、免許証を受取りに警察署へ行った。
免許証を返して貰ってから、信号を渡って署の真向かいにある「ハチミツ屋」に入った。この「ハチミツ屋」は
震災前にはあったような気がするが、中に入ったのは初めてだった。
免許証を提出する期限の日が退院してすぐだったので、私は歩くのがまだ覚束なく、本人の代わりに、買物ついでに、
相方と娘が行ってくれた。そのとき「蜂の子のつくだ煮あります」という大きな紙が、店のガラスに貼ってあるのを見つけたのだそうだ。
相方は蜂の子が私の大好物であることを知っているから、店に入りかけたが、「歳を考えないでスピード出して捕まって、
罰金払って家計に大損害かけた人に、買うことないよ。甘い顔見せたら駄目だよ」と次女から言われて、
その日は買えなかったとも相方から聞いていた。
店に入ると、菜の花、アカシア、レンゲ、みかん、クローバー、ソバ、トチ、オレンジ、ユーカリなどのレッテルが付けられた
大口瓶が並んでいる。ハチミツに、こんなに種類があるのかとびっくりした。値段も一瓶600円くらいから5000円くらい
までの幅があってこれまた驚いた。
店先に人は誰もいなく、奥に声を掛けると、中年の女性が出てきた。
「蜂の子のつくだ煮、どんなんか見せてください」と言うと店の端にあるガラスの冷凍ケースから、小さなガラス瓶を出してきた。
蜂の子はきれいな飴色に仕上がっていて、見ただけで、質が良くうまそうだと思ったので「それ貰います」と言った。
「えっ、試食しないでいいんですか」と言うので、「自分は信州に縁がある者なので、見たら分かりますから」と言うと、
女性の顔が急にほころんでニコッと笑い、「ああ、そうなんですか、実はこれ店におくとき、神戸で買うてくれはる人おるやろかて、
チョット心配やったんです」と言った。「それで売れてるんですか?」と聞くと、「お客さんみたいな年配の男の人が、
時々入ってきて買うてくれはる。そして少数やけど何回も買いにきてくれはる」と言う。
「作ってもろてるとこ、“イカノゴのクギ煮”とおんなじ作り方でやってもろてるんです。
仕上げにハチミツ使こてもらうとこだけは違うンやけど。もうちょっと、カズ売れたら値段も安うできるンやけど、
なんせ手間かかってるよって、すみませんネエ」と心底恐縮しながら言った。確かに50gで850円は高くて、
主婦の感覚では買えず、酒飲みがツマミ感覚で買っていくしか、まだ売れないだろうと思った。
それに元々神戸には、蜂の子を食べる人そのものが、殆どいない筈だしとも思った。
瓶を包んでもらうのを待つ間、店に何枚も掲示されている蜂蜜取りの写真を見るともなく見ていたら、
「父がもともと養蜂業者で、六甲山にミツバチ置いてやってたこともあるんです。95歳で今も、まだ元気ですワ。
連合いの一族も阿蘇の山麓で昔から今もずっと養蜂やってます。」と言う。今年の夏、岡山のM君からテレビの宣伝で
有名になった通販のYD養蜂場が、中国から安い原料を輸入して、それを加工して大儲けしている。
250億の売り上げで50億の純益を出しているが、製品出荷量と本来の養蜂場の蜂蜜生産量が、どうみても見合っていないと聞いていた。
蜂蜜の品質も、素人にはわからないから、なんだか選ぶのは大変だなあと思っていたが、こうして聞くと、
こういう家族経営でやっているところなら安心だろうと思えた。
帰って早速食べたつくだ煮はなんの添加物の味もしない、蜂の子そのものの旨味が出ていた。
まさか蜂の子を「イカナゴのクギ煮」の作り方でつくだ煮にしているとは、それがこんなにおいしいとは思わなかった。
信州と神戸のフュージョンの傑作だなと勝手に思いながら、冷蔵庫から少しづつ出して、酒のツマミに一人で楽しんでいる。
彼女達は「カタチを見たらとても食べられない」のだそうだ。
(*) 岡山県の奥津温泉近くの一般道路で、7月に33キロオーバーでネズミ捕りにやられた。昭和39年5月に免許を取ってから、
県外を走るときは、地元ナンバーの車の後を走ったり、危ないと思う場所は必ず減速したりして、
これまで41年間、近畿各地や四国、中国、信州・北海道を走ったが、一回も捕まったことはなかった。
自分は大丈夫と過信するようになったのか、そうは思いたくないが歳相応に、注意力が落ちてきたのか、
今回は、見晴らしの良い田んぼのど真ん中に、一箇所、大きな自動販売機ステーションがあり、
その建屋の陰に彼らは巧妙に隠れていて、気づいた時は遅かった。警官から「神戸から、はるばるようきんさったのう。
お蔭でノルマがはかどるが」と言う感じで、丁重かつ慇懃無礼に扱ってもらった。いまさら、おえんが。
罰金6万円・免停一ヵ月。免停該当期間が退院後すぐの日程になったので、どうせ暫らく運転出来ないし、
講習に行っても、まだ1日通して座ることも出来ないから、そのまま免停を受けて免許書を預けていたのだった。