阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

遠藤周作原作・スコセッシ監督の映画「沈黙 サイレンス」を観ました。

2017年02月25日 | 音楽・絵画・映画・文芸

感想はまとまりそうにありませんが、見た翌日に船橋社中の社主さんとの交信の中でこう書きました。
⇒「1600年代前後にポルトガル人スペイン人がはるばる日本までキリスト教の布教に来る。
しかもその活動の結果日本人信者が多数生まれる。
しかし江戸幕府は酷い弾圧で布教を禁止する。
宗教を信じる者が地球を半周してまで来る「布教のモチベーション」と「その手段」・・
日本人のキリストの受け止め方・・
日本人と神との関係・・・
この映画からはすぐにはまとまらないいろんなインプットがありました。
日本人アクターの英語がジャパングリシュなりに世界になんとか通用する発音
だったのも驚きました。」
井上様役をやるイッセー尾形も大した役者になりました。



ラストシーンには違和感を感じました。遠藤の思いとは違うのではと?
脚本家のインタビューを読むとやはり遠藤周作の原作とは変えてあるようです。
原作のある映画は「原作者の映画」ではなく、題名は同じでも「脚本家の映画」ですからそれはそれで構わない。
しかしもう一度遠藤の原作を読んでみたくなりました。

 脚本家のインタビュー  一部引用・・・
—映画を見て、信仰とは何か、信念とは何か、さまざまなことを考えさせられました。
君は、世間の人々が考えることが必要な映画を見たいと思っていると思う?
—個人的には、観客として考える余白のある映画を見たいと思います。しかし、"思考"を必要としない短絡的な映画を嗜好するという潮流も否めないと思います。そういう意味でも、この映画に対する観客のリアクションが楽しみですよね。
僕もそう思う。僕としては、僕がこれまで書いた作品の中でも『沈黙』はベストの作品だと思ってる。マーティにとってもベストな作品と言えるんじゃないかな。少なくとも彼のフィルモグラフィーの中で、最も個人的な作品になってると思う。
映画を取り巻く環境もだいぶ変わってきたよね。マーティや僕らが育った時代は、世界中から集められた傑作が、2週間に1度は映画館で見られる時代だった。それは本当に心沸き立つ時代だったよ。黒澤明、アンジェイ・ワイダ、イングリッド・バーグマン・・・映画文化が豊かで良質な映画体験ができたんだ。そして当時の映画は、観た後に観客が何かを考えさせられる映画だった。
僕は、"考えること"はエンタテイメントだと思ってる。決して仕事のようなものじゃない。映画に刺激されることによって、自我や意識が拡大するんだ。僕たちの映画『沈黙』も、そうなっているといいんだけどね。
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神戸三宮のミントビルから見たJR三宮駅周辺は間もなく再開発されます。

2017年02月25日 | 神戸あちこち
映画「沈黙」を観た映画館はミントビルの上にあります。ミントビルは震災前は新聞会館というビルでした。
 映画館は駅から歩道橋ですぐのビルにあるので便利です。








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