阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

湊川神社に初詣。楠公会館で新野幸次郎先生の新春講話を伺った。

2016年01月14日 | 神戸あちこち
時々小雨がぱらつくが何とか傘がなくても歩ける状態で湊川神社に参詣した。いつも参詣者は切れ目はないがこの日は滋賀ナンバーの観光バスがついていて境内に人が多かった。







楠公会館で今年第一回の昼食会に参加した。この日卓話は新春講話を連続21回されている1925年生まれの新野幸次郎先生だった。
R.Bライシュの「超資本主義(暴走する資本主義」を基に語られた。一言で言えば社長や役員が年収3億円や5億円、アメリカでは10億円や20億円も取って
平然としているような資本主義はどうなのかと。明治以降の日本の経済運営システムではそんなことはありえなかったと。
「実語教」という江戸時代の寺子屋で日本の庶民が200年以上学んだ手本の現代語訳の紹介をされながら、教育の重要性に日本人が今一度気づかないといけないと言われた。

いまの状況の中でITの影響も大きいといくつか例をひかれた。また中国の影響力はこれから良くも悪くも大きくなっていく、中国をイデオロギーの色眼鏡で見るのではなく、
ありのままの目で見ていくことが重要。その中で津上俊哉氏の「巨龍の苦闘 中国、GDP世界一位の幻想 (角川新書)」などは参考になる本だと。
 印象に残ったのは我々はいま討論や討議だけでおわるのではなく、お互いに対話することをもっとやろうと言われたことだ。違う意見の人とも反対意見を持つ人とも対話しようと。
そして、お互いにどんな日本にしたいのかについてもっと対話していこうと言われた。

 最近はうまくやるにはどうしたらいいかとか、上手に立ち回るにはどうしたらよいか的なことの話がメディアやネットや人の話に多いが、日本人の志を語る方のお話をひさしぶりに伺った。
今年91歳になられるであろう碩学は、一時間の間まっすぐ背筋を伸ばし、腹の底から出す力のこもった声でひたと会場の130人を眼光鋭く見据えてお話をされた。
 会場を出てからのショット。






 
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