阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

東日本大震災が起こった翌年の [ 2012年08月20日(月)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] 再掲載

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2012年08月20日(月)
 
人間を「魚雷」にした戦争 終戦67年 消せない記憶
 

人間を「魚雷」にした戦争 終戦67年 消せない記憶 投稿者 tvpickup報道ステーション 

2012.8.16。

人間魚雷「回天」をつくった人、潜水艦の中からこの魚雷の発射を見送った人、さらにこの中に入っていく役割だった人にお話を聞いた

。ゲストの作家の高橋氏は、国家というものはさいごには国民を裏切るから信じるなと父親から言われたという。
その時はなんてことを言うんだと思ったけど、今になってみると、311以降のことをみるとこの国は少しも変わってないのかもしれない気がすると語る。

 
 
原発事故後も東電は青森県六ケ所村に約2億7千万円を支払い
 

朝日 8.19「東電、六ケ所村に2.7億円 経産省「寄付に近い」」 

8月19日 朝日新聞

東京電力が福島第一原発事故後、青森県六ケ所村に約2億7千万円を支払い、隣接する同県東通村の東通原発の建設費として処理していたことがわかった。

経済産業省は、東電の電気料金値上げ申請を受けた審査で、この支出を寄付金に近いと判断。今年度分以降について、

電気料金算定の基礎となる経費「原価」に組み込むことを認めなかった。

東電は、福島事故賠償に向けたコスト削減策として寄付金の原則廃止を表明したが、原発建設費という別の名目で事実上、寄付を続けていた疑いが強まった。

朝日新聞が入手した資料によると、東電は2011年5月末と12年5月末、1億3340万円ずつを六ケ所村に支払った。

東電は支出について、六ケ所村の漁業振興対策事業の助成が目的で、原発建設に関連すると説明している。

一方、原発建設に伴う漁獲量の減少などに応じた補償については、すでに東電が各漁協に支払っている。

東電は長年、地域振興などの名目で原発立地自治体などに年間20億円程度の寄付金を出し、原価に組み入れてきた。

今年5月9日に、実質国有化される内容の総合特別事業計画が政府に認められ、その中で「寄付金は原則的に廃止」と明記。

7月に家庭向け電気料金の値上げが決まった際、原価から寄付金は除かれた。

寄付金は企業会計上「自治体や公益団体への見返りを求めない支出」とされる。東電は六ケ所村への支出を、寄付金ではなく原発建設費として処理。

建設費は通常原価に入れられるが、経産省によると、値上げの際の審査でこの支出分を原価に入れることを認めなかった。

漁業補償はすでに終えているため、「電気を供給するうえで必須とは言えない。見返りがなく、寄付金に近い性質を持つ」と判断したという。

六ケ所村関係者によると、東通原発建設にともない、東電・東北電力との間で年計2億円を10年度から5年間受け取る約束を口頭でしたという。

東電と東北電の負担割合は2対1で、東北電も福島事故後に同村へ約1億3千万円を支出。東電と同様に原発建設費として処理しているが、

値上げを申請していないため経産省の審査を受けていない。

 
 
欧州連合(EU)が行ったストレステスト評価に疑点
 
EU耐性評価揺らぐ 原子炉12基閉鎖要求
2012年8月19日 東京新聞

【ブリュッセル=共同】東京電力福島第一原発事故を受けて欧州連合(EU)が域内の全原子炉百四十三基で実施したストレステスト(耐性評価)について、国際環境保護団体グリーンピースは十八日までに「福島の教訓が生かされず、深刻な欠陥が見過ごされている」と批判し、ベルギー、英国、フランスの計十二基の原子炉を「即時閉鎖すべきだ」と結論付けた報告書をまとめた。

 EUはストレステストの最終報告を秋にも発表するが、原発保有国十四カ国の原発に「閉鎖が必要となる深刻な欠陥はない」との結論を維持する見通し。グリーンピースが即時閉鎖を求めたベルギーのドール原発では最近、原子炉にひびとみられる異常が見つかり運転が停止されており、EUの評価の信頼性に疑問が広がっている。

 日本政府は、EUテストを参考に原発の再稼働を認める条件として「安全評価」を導入、EU方式への疑問は日本にも影響を与えそうだ。

 グリーンピースはEUが公表した最終段階のテスト結果を専門家に依頼して独自に分析。事故が起きれば甚大な被害が懸念される十カ国計十三原発を抽出して安全性を精査した。

 その結果、ベルギー北部ドール原発の二基と南部ティアンジュ原発の一基、英中西部ウィルファ原発の残存一基、フランス東部フェッセンハイム原発の二基、北部グラブリーヌ原発の六基の計十二基には、最も厳しい「即時閉鎖」を要求した。そのほかの原子炉にも「段階的廃止」や「一時的運転停止」などを突き付けている。

 報告書によると、地震、洪水、火災など「複合的な自然災害」を想定した対応策が検討されていないほか、使用済み核燃料プールの防護や冷却装置、非常電源の不備など福島事故で判明した問題点への対策が講じられていないという。

 また、ストレステストが原発事故時の住民の避難計画を検査対象としていないと批判。ベルギーの都市アントワープから二十キロ圏内にあるドール原発などの危険性を強調した。
 
 
福島原発 現場作業員の現状  調査報道動画
 
ルポ 原発作業員 ~福島原発事故・2年目の夏
 
 

NHK ETV特集 2012.8.19。福島第一原発では、事故から一年たった今も毎日3000人の作業員が事故収束作業にあたっている。

その6割が地元福島の人だ。
故郷を放射能に汚染されてなお、原発での仕事を生活の糧にせざるを得ない。作業員たちはどのような状況に置かれ、どのような思いを抱えているのか。

福島県東部の浜通りにある2つの下請け企業の協力を得て、その日々を見つめた。大手プラントメーカーの下請けとして事故前から原発の仕事を続けてきた「東北イノベーター」。

毎日12人の従業員が第一原発の仕事に向かう。事故前から20年以上、福島第一原発を中心に定期検査やメンテナンスの仕事を続けてきた。

事故後、第一原発の現場では、毎時数ミリシーベルトを超える高線量の場所が数多くあり、毎日の被ばく量も「0.3」「1.8」と“ミリシーベルト単位”だ。

そうした高い被ばくを伴う現場に夫を送り出す家族は不安な日々を送っている。原発事故後、現場には大量の作業員が必要となり、

これまで原発の仕事とは関わりの無かった人たちも原発での仕事を始めている。川内村の「渡辺重建」では、震災で仕事を失った若者たちに声をかけ、

去年7月から第一原発での仕事を始めた。みな事故前は、バスの運転手やアパレル工場、ゴルフ場など、原発とは関係の無い現場で仕事をしてきた人たちだ。

一年間で、40ミリシーベルト近くの被ばくをしており、法令の限度内とはいえ、健康への不安を感じている。

こうした下請け作業員の不安に地元福島で40年以上向き合ってきた石丸小四郎さん。被ばくによる労災 支援などを行ってきた石丸さんのもとには、

今、作業員たちから現場の実態が寄せられている。その聞き取り調査から、原発での労働実態やその問題点も明らかになってきている。
 

 
発安全審議会の委員に原発業界から金が渡っている
 

原発業界、審議18委員に1.4億円寄付 オンブズ調査」 
朝日新聞 8.19

 原発が立地する14道県(立地予定含む)がそれぞれに設けた、地元の原発の安全性を検証する審議会の委員18人が、

2010、11年度に計約1億4千万円の寄付を原発関連の企業・団体から受けていたことが分かった。

全国市民オンブズマン連絡会議が調査し、18日に結果を発表した。同会議では、14道県の「原子力政策懇話会」など

41の審議会で委員を務めた学識経験者222人について調べた。

うち約100人の所属大学・研究機関から回答があり、18人が原発メーカーなどから寄付や受託研究費として3万~4261万円を受けていた。

同会議事務局長の新海聡弁護士は「原発の再稼働を進めるには、地元道県の意向が欠かせないが、

その際に重要な役割を果たす審議会の委員が公平な立場ではなかった」と指摘する。

今回の調査では、回答待ちの大学や、独立行政法人情報公開法の対象外となる私立大も多く、

新海事務局長は「分かったのは氷山の一角にすぎない」として、さらに調査を進める意向を示した。

 
 
中間貯蔵施設 福島県に候補地12か所
 

中間貯蔵候補12カ所…住民には「故郷に戻れない」宣告
(2012年8月20日 福島民友ニュース)

 「帰れないことが明らかになった」。福島市で19日に行われた双葉郡8町村と県、国の協議で大熊、双葉、楢葉3町の12カ所が示された中間貯蔵施設の調査候補地。

貯蔵期間が最大30年間とされる同施設候補地の提示。

候補地に住む住民にとって長期に故郷に戻れない宣告となった。3町の避難住民は十分な情報が示されないまま重要なことが次々と決められていくことに憤る。

「被災者にとって本当に大切な部分は何も決まっていない。取り残されているような感じだ」。政府と被災地の距離はいまだ縮まらない。

 楢葉町は1カ所が調査候補地に挙がっている。同町の住民有志でつくる「ふるさと楢葉を取り戻す会」の代表松本慶一さん(63)は「町内に中間貯蔵施設ができれば、

町民帰還の足かせになりかねない」と強い不安を抱く。

同会は6月、細野豪志環境相に対し、中間貯蔵施設の設置に反対する町民約3000人の署名と要望書を提出した。折しも、同町は今月10日、

警戒区域から避難指示解除準備区域に再編されたばかり。

今後は除染やインフラ復旧が進み、帰還への動きが加速されるが、松本さんは「特に若い世代の町に帰ってこようという気持ちをそぎかねない」と心配する。

 
 
中国がジャポニカ米を日本の6倍生産
 

中国がジャポニカ米の生産拡大 6千万トン、日本の6倍に
2012年8月20日 10時23分 東京新聞

 西友で販売されている中国米=4月、東京都北区の西友赤羽店


 日本人が主食とする短粒の「ジャポニカ米」の生産を、中国が2011年に6475万トン(もみ米ベース)まで拡大させたことが20日、

農協系シンクタンク「JC総研」の調査で分かった。10年前より4割以上増え、日本の生産量の6倍に上る。大半が国内向けだが、輸出拡大も視野に入れているとみられる。

 今年3月には大手スーパーの西友が中国の短粒米の販売を始め、日本の消費者の関心が高まっている。日本の貿易自由化の進め方次第では今後、

安価な中国米が大量に入ってくる可能性がある。

 中国はコメの生産、消費とも世界最大。

☆米には大きく分けてジャポニカ米とインデイカ米の2種類がある。
世界的には付け合せの野菜として食べられるインデイカ米(細長くて食感はパラパラする)が主流。

しかし国内産の米を政府が政策的に高い値段で流通させているため、世界的に高いコメを買わされている一般の日本の消費者向けに、

アメリカの農場もジャポニカ米の生産量を増やして日本向けに出している。

 
活動家ら今後も抗議船出す考え強調
 

ヤメ検の弁護士 落合洋司さんのブログから引用。

報道記事「尖閣諸島に不法上陸して強制送還された香港の活動家ら7人は17日午後8時(日本時間同9時)前、空路、香港に到着した。」

 こういった事件では、相手国において刑事事件として立件させ、捜査、公判へと進ませることで、自らの政治的主張を宣伝することが狙われている場合が多く、

その手に乗ってしまうことで、乗ってしまったほうの立場がますます悪くなってしまう(正しい主張をしていても)ということになりかねない危険性があります。

その意味で、今回の処理には大きな批判が寄せられていますが、私自身の印象としては、やむを得なかったのではないか、と考えていますが、

これで懲りてやめるような人達でもないので、今後の対応、上陸阻止、ということを考えなければならないでしょう。

中国政府としては表面上は威勢の良いことを言いつつも、本音としてはこれ以上の騒ぎを望んでいないという報道もありますから、外交努力を通じ、

こういった派手なパフォーマンスに訴えるということのないよう、中国政府を通じて抑止させるということも、地道に続ける必要があると思います。

感情的になって騒いでも国益が増進するわけではなく、日本国政府、国民としては、冷静な対応が必要でしょう。

太字は引用者

☆今回の向こうの主だった面々は以前は中国政府へ民主化運動をぶつけていたが最近は動きが取れなくなって金に困っていた団体のようだ。
 
 現在は愛国事件を起こすことで、パトロンから金を引っ張り出す団体のようだ。日本の街宣車に乗っているご連中と面相が瓜二つなのが面白い。

脅しでメシが喰えるとなると人間は同じ身のこなしや顔の表情になるらしい。

どこの国でも公安は人間の顔をした犬に餌を与えて飼っていて、彼らは商売右翼として存在しているので、両方の国でそれぞれ事が起こるのが望ましいのだろう。

 
 
よりよく生きるとは何か
 
ほぼ日刊イトイ新聞 今日のダーリン 2012/8/16から引用。

さっき、「ほぼ日」でもおなじみの池谷裕二さんの
 『脳には妙なクセがある』を読み終えました。
 
 たのしい科学エッセイのようでもあるし、
 流行の「行動経済学」にも通じるところがあります。
 そして、なによりも哲学書として愉快なのです。
 本の帯に「まえがき」からの抜粋があります。
 <私のアウトリーチ(社会に有意義に還元する)活動の
 テーマは、脳科学の視点から見て
 「よりよく生きるとは何か」を考えることです。
 楽しく、ごきげんに生きる・・この目標を達成するために
 脳科学の成果が活きるのなら、著者として、
 そして脳科学者として、このうえなく幸せです。>
 
 ぼくは脳科学者ではないけれど、
 「おれも、おれもそうです!」と言いたくなりました。
 「よりよく生きる(楽しく、ごきげんに生きる)」が、
 どうしたら実現するのか。
 どういうことが、それの障害になってしまうのか。
 そういうことを考えるのが、ぼくのやりたいことです。
 なにをどうやって実現するのかわかりませんが、
 じぶんのやりたい仕事は、そういうことだと思ってます。
 
 世の中にはいろんな人がいて、いろんな意見があります。
 右から見ても左から見ても、上から見ても下から見ても、
 ほんとうに煎じ詰めて言えば、
 「よりよく生きる」が目標だと思うんですよね。
 名前とか分類とか立場とか党派とか、
 どうだってかまわないんです。
 より多くの人が「よりよく生きる」ことができればね。
 そんなふうに思っているぼくの思いと、
 池谷さんの「まえがき」が、すっと重なったのでした。
 
 「よりよく生きる」にも好みがあるのでしょうが、
 ぼくも「楽しく、ごきげんに生きる」が好きです。
 しかし、それをするには、自分自身の考えも含めて、
 「じゃま」が多すぎるんですよね。
 でも、この池谷さんの本で、
 「じゃま」のいくつかが消すことができそうです。
 いやぁ、とても実際的な哲学書だったなぁ。
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