毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




昨日からききはじめた、セルゲイ・マーロフの「Sergey Malov: Bach - 300 Years Of Solitude」。意味深な表題「300年の孤独」は、自筆譜表紙に記入された「Sei solo」に関係しています。ふつう「Sei solo」は「6曲の独奏曲」という意味にとらえますが、そうなると文法的にはまちがいとなります(正しくは「Sei soli」)。そこで「Sei solo」をそのまま「あなたは孤独」と訳すと、1720年という日付をもつ独奏曲は、マーロフのいう「300年の孤独」へとつながるわけです。

今日きくパルティータ第2番(BWV1004)のシャコンヌ(チャッコーナ)には、コラール「キリストは死の縄目につながれたり」が織り込まれているという説もあり、1720年はマリア・バルバラが亡くなった年です。マーロフはそういうあたりも意識して、意味深な表題を付けたのかもしれません。ただし、自筆譜は浄書譜なので、すでに1720年以前に6曲は成立していたと考えられ、「Sei solo」はすなおに「6曲の独奏曲」の文法まちがい、でよいのではないでしょうか。

File : 2048270(EuroArts)

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今週きいていくのは、セルゲイ・マーロフの「Sergey Malov: Bach - 300 Years Of Solitude」です。意味深な表題のアルバムは2024年の録音。アルバムには6曲の無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータが、パルティータ第1番から第3番、ソナタ第1番から第3番という順で収録されています。ここではその順番どおり、パルティータ第1番(BWV1002)から順に楽しむことにします。使用楽器はジャケット写真がそうならば、ディミトリー・バディアロフ製作のバロック・ヴァイオリン。同じく写真のバロック弓については製作者不明です。

File : 2048270(EuroArts)

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先週からきいてきた、ナイジェル・ノースの「J.S. Bach: Complete Lute Works and Other Transcription」。これから楽しむのはのこる1曲で、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番(BWV1006)を原曲とするホ長調のパルティータです(伝承されたバッハの自筆譜は武蔵野音楽大学が所蔵)。ノースの楽器はこれまでと同じく、ラース・ヨンソンの13コースのリュートで、録音は2022年です。なお、ノースには、1985年録音の「Bach Lute Music」というアルバムがあり、そちらにもBWV1006aが収録されています。また、BWV995、BWV999、BWV1000も収録されており、いずれ楽しむ予定です。

CD : DXL1194(Deux-Elles)

DXL1194

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先週からずっと、ナイジェル・ノースが2022年に録音した「J.S. Bach: Complete Lute Works and Other Transcription」を楽しんでいます。アルバムには10曲のリュート曲が収録されており、うち3曲はほかの楽器のための作品からの編曲です。これからきくのはその編曲のひとつで、イ短調のパルティータ(BWV1013)。同パルティータは無伴奏フルートのための組曲ですが、ここではノースの編曲と演奏で楽しみます。使用楽器はスウェーデンの製作家、ラース・ヨンソンのリュートで、ハンス・ブルクホルツァー(1597年)とトマス・エドリンガー(1719年ごろ)のリュートにもとづいています。

CD : DXL1194(Deux-Elles)

DXL1194

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先週からきいてきる、ナイジェル・ノースの「J.S. Bach: Complete Lute Works and Other Transcription」。今週前半もひき続き同アルバムからきいていきます。今日これから楽しむのは、ホ短調のリュート組曲。使用楽器はラース・ヨンソン製作のリュートで、録音は2022年です。

CD : DXL1194(Deux-Elles)

DXL1194

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ナイジェル・ノースの「J.S. Bach: Complete Lute Works and Other Transcription」から、今日きくのはト短調のフーガです。この曲は無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番(BWV1001)のフーガが原曲で、バッハと同時代のオルガン奏者、リュート奏者のヨーハン・クリスティアン・ヴァイラウフによるタブラチュア譜で伝承されています。したがって、リュート編曲もヴァイラウフとみられています。アルバムの録音は2022年。使用楽器は、ラース・ヨンソン製作のリュートで、ハンス・ブルクホルツァー(1597年)とトマス・エドリンガー(1719年ごろ)にもとづいています。

CD : DXL1194(Deux-Elles)

DXL1194

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今日きくのはハ短調のプレリュード(BWV999)。リュート演奏はナイジェル・ノースで、2022年録音の「J.S. Bach: Complete Lute Works and Other Transcription」に収録されたものです。ヨーハン・ペーター・ケルナーの筆写譜(1720年代なかば、あるいは1727年以降)によって伝承されており、その筆者譜表紙には「Pælude in C mol. pour La Lute. di Jphann Senastian Bach.」とあり、リュートのためと明記されています。ノースの使用楽器は、スウェーデンのラース・ヨンソンが製作したリュートです。

CD : DXL1194(Deux-Elles)

DXL1194

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今週きいているのは、ナイジェル・ノースの「J.S. Bach: Complete Lute Works and Other Transcription」。2022年録音のアルバムから収録曲を順に楽しんでおり、これからきくのはプレリュード、フーガとアレグロ(BWV998)です。バッハが「リュートまたはチェンバロのためのプレリュード」としているように、チェンバロでも演奏されますが、ここではもちろんリュートでの演奏。そのリュートはラース・ヨンソン製作のもので、ハンス・ブルクホルツァー(1597年)とトマス・エドリンガー(1719年ごろ)にもとづいています。

CD : DXL1194(Deux-Elles)

DXL1194

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昨日からききはじめた、ナイジェル・ノースの「J.S. Bach: Complete Lute Works and Other Transcription」。このアルバムには、リュートのためとされる作品の8曲と、オルガンのための作品のリュート編曲の2曲が収録されています。今日きくのは収録順どおり、ハ短調のリュート組曲(パルティータ)。音楽はプレリュード(ファンタジア)とフーガに、サラバンドとジーグの2曲の舞曲がが続く構成です。ノースの録音は2022年。使用楽器はラース・ヨンソン製作のリュート(13コース)です。

CD : DXL1194(Deux-Elles)

DXL1194

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今日からきいていくのは、ナイジェル・ノースの「J.S. Bach: Complete Lute Works and Other Transcription」(2020年録音)です。ノースは1954年生まれのイギリスのリュート奏者。バッハのリュート曲、無伴奏チェロ組曲や無伴奏ヴァイオリン曲の編曲など多数の録音がありますが、リュート作品全曲を録音するのはこのアルバムがはじめてです。ここではアルバム収録曲を順番にきくこととし、今日はト短調のリュート組曲(BWV995)を楽しみます。使用楽器はスウェーデンの製作家ラース・ヨンソンの13コースのリュートです。

CD : DXL1194(Deux-Elles)

DXL1194

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今週後半にきいてきたのは、リチャード・ブースビーとシャレフ・アドエルの「J.S. Bach: Sonatas for viola da gamba & harpsichord」(1996年録音)です。これから楽しむのはのこる1曲で、ガンバ・ソナタ第2番(BWV1028)。安らぎと活発さが交互にあらわれる4楽章のソナタで、どの楽章も朝のひとときにあぴったりです。アルバムにはアドエルが独奏する2曲のトッカータがふくまれますが、ソナタともども、鋭敏なアーティキュレーションがききものです。なお、使用楽器は、ジェーン・ジュリアーの1995年製(ニコラ・ベルトランにもとづく)のヴィオラ・ダ・ガンバ(ブースビー)と、ブルース・ケネディ製(ミヒャエル・ミートケにもとづく)のチェンバロ(アドエル)です。

CD : CHAN 0608(Chandos Records)

CHAN 0608

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昨日からききはじめた、リチャード・ブースビーとシャレフ・アドエルの「J.S. Bach: Sonatas for viola da gamba & harpsichord」。今日きもくのは同アルバムからで、収録順どおりガンバ・ソナタ第3番(BWV1029)を楽しみます。ブースビーはニコラウス・アーノンクールらに学んだ、イギリスのガンバ奏者。独奏だけでなく、パーセル・カルテットやフレットワークでも活動しています。録音(1996年)での使用楽器は、ジェーン・ジュリアーの1995年製(ニコラ・ベルトランにもとづく)のヴィオラ・ダ・ガンバです。アドエルは1968年生まれのイスラエルのチェンバロ奏者。同じく使用楽器は、ブルース・ケネディ製(ミヒャエル・ミートケにもとづく)のチェンバロです。

CD : CHAN 0608(Chandos Records)

CHAN 0608

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今週後半にきくのは、リチャード・ブースビーとシャレフ・アドエルの「J.S. Bach: Sonatas for viola da gamba & harpsichord」(1996年録音)です。アルバムには表題どおり、2人によるガンバ・ソナタ3曲が収録されており、さらに共演のアド・エルが弾くトッカータ2曲も収録。ここではソナタのみを、第1番(BWV1027)から順に楽しみます。使用楽器は、ブースビーがジェーン・ジュリアーの1995年製(ニコラ・ベルトランにもとづく)の7弦ヴィオラ・ダ・ガンバ、アドエルがブルース・ケネディ製(ミヒャエル・ミートケにもとづく)の2段鍵盤チェンバロです。

CD : CHAN 0608(Chandos Records)

CHAN 0608

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これから楽しむのは、エッケハルト・ヴェーバーとロバート・ヒルによるト長調のソナタ(BWV1038)です。同ソナタの原曲はフルート、ヴァイオリン、通奏低音のためのソナタで、ここではヴィオラ・ダ・ガンバとラウテンヴェルク(リュート・チェンバロ)のために編曲・演奏されています。同ソナタが収録されたアルバム(1997年録音)、「Johann Sebastian Bach: Sonatas BWV 1027-1029 & 1038」には表題にあるように、3曲のガンバ・ソナタも収録されていますが、それらはまたの機会とします。なお、ヒルの弾くラウテンヴェルクは、キース・ヒルの1993年製の楽器です。

CD : 232272(Ars Musici)

232272

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今週ここまできいてきた、マルク・アンタイたちによる「J S Bach : Sonates pour flûte」。これから楽しむのは、フルート、ヴィオラダ・ガンバと通奏低音のためのトリオ・ソナタです。このトリオ・ソナタの原曲は、ガンバ・ソナタ第1番(BWV1027)および2本のフルートと通奏低音のためのソナタ(BWV1039)。2曲は同じ音楽で、ここできくトリオ・ソナタは両方を参考にして編曲されています。演奏はマルク・アンタイ(フルート)、ジェローム・アンタイ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、アヘート・ズヴァイストラ(チェロ)、ピエール・アンタイ(チェンバロ)。録音は1998年です。

CD : 7243 5 45350 2 4(Virgin classics)

7243 5 45350 2 4

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