今週きいているのは、ナイジェル・ノースの「J.S. Bach: Complete Lute Works and Other Transcription」(2022年録音)。このアルバムから収録順にきいているのですが、これから楽しむのは順番をかえ、きくのはト短調のトッカータとフーガ(BWV565)です。アルバムのおわりに収録されているトッカータとフーガは、番号からもわかるように、有名なニ短調のトッカータとフーガをリュートのために編曲(ト短調)したもの。真作性に疑義があるオルガン曲ですが、同曲の「潜在的なリュート風な資質に感嘆してきた」(ノースの解説)というとおり、これが意外なほどはまっていて、違和感なく楽しめます。
CD : DXL1194(Deux-Elles)