今日きくのは昨日にもきいた、デュオ・アルコス(ヴァイオリンとハープ)の「Autre Temps」(Azul Music)から、ト短調のヴァイオリン・ソナタです。このソナタの原曲はヴァイオリンあるいはフルート・ソナタ(BWV1020)。同曲の作曲者については、筆写譜によって「del Sig. Bach」(バッハ氏による)、「Del Sigl' C.P.E. Bach」(C.P.E.バッハ氏による)「da G. Seb. Bach」(J.S.バッハによる)と、作曲者の表記はまちまちです。現在はC.P.E.バッハ作曲(H 542.5、Wqは番号なし)とみなされており、アルバムでも作曲者をC.P.E.バッハとしています。作曲者の問題はさておき、このソナタはハープとの相性もよく、デュオ・アルコスの演奏も楽しめます。アルバムには、バッハとは「ほかの時代」のリリ・ブーランジェ、クロード・ドビュッシーの作品も収録。こちらも楽しめます。