毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




三位一体節後第21日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「神なしたもう御業こそいと善けれ」です。ガーディナーによる同カンタータの録音には、2000年の新録と、1998年の旧録がありますが、これからきくのは旧録のほうです(新録については記事「『神なしたもう御業こそいと善けれ』 BWV98 [2]」)。BWV98(全5曲)は1728年11月10日に初演。第1曲はコラール合唱(ザームエル・ローディガストのコラール)ではじまり、第5曲はめずらしく4声体のコラールではなく、バスのアリアでおわります。ただし、このアリアは歌詞の第1行は、クリスティアン・カイマンのコラールから引用されています。

CD : 463 586-2(ARCHIV PRODUKTION)

463 586-2

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今日もきくのはピエール・アンタイのチェンバロで、コラール「尊き御神の統べしらすままにまつろい」です。昨日と同名コラールの編曲で、ともにイ短調ですが、もちろん別の作品。このBWV691では、「ソプラノを担う定旋律には、豊かな装飾音が施され、チェンバロ風の筆致を示」(『バッハ事典』)しています。

CD : MIR 251(MIRARE)

MIR 251

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今日これからきくのは、コラール「尊き御神の統べしらすままにまつろい」(音源は昨日と同じピエール・アンタイのアルバム)です。このBWV690は、その番号がしめしているように、BWVではオルガン曲に分類されていますが、ここではアンタイはこれをチェンバロで弾いています。もともと手鍵盤のみで演奏される曲なので、チェンバロでの演奏にも問題はありませんし、流麗な曲にはかえってチェンバロがふさわしく思えます。

CD : MIR 251(MIRARE)

MIR 251

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これから楽しむのは、ピエール・アンタイによる「イタリア協奏曲」。音源は、「イタリア協奏曲」や「イギリス組曲」の第2番、第6番などを収録したアルバム(2014年録音)で、このブログでは同アルバムからすでに「イギリス組曲」をきいています。アンタイは、1964生まれのフランスのチェンバロ奏者、指揮者。アーサー・ハース、グスタフ・レオンハルトにチェンバロを学び、独奏だけでなく、多くのオーケストラで通奏低音も弾いています。バッハの録音では、独奏の「ゴルトベルク変奏曲」をはじめ、指揮者としての「管弦楽組曲」などをのこしています。なお、録音での使用チェンバロは、ミヒャエル・ミートケ(1702年製)によるウィリアム・ダウド(1984年製)/ブルース・ケネディ(1994年製)です。

CD : MIR 251(MIRARE)

MIR 251

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これからきくのは、ジャン・ピエール・ランパルと、ミラン・ムンクリンガー指揮のプラハ・アルス・レディヴィヴァ・オーケストラによるホ短調のフルート協奏曲。この協奏曲は、カンタータ「霊と心は驚き惑う」(BWV35)から再構成(編曲はムンクリンガー)したもので、第1楽章(アレグロ)がカンタータ第1曲のシンフォニア、第2楽章(シチリアーノ)がカンタータ第2曲のアリア、第3楽章(プレスト)がカンタータ第5曲のシンフォニアです。ランパルのフルートは、とてもびやかなもので、どの音も美しく朗々と響きます。バッハ時代のフルート(フラウト・トラヴェルソ)とは対極にあるといえるのでしょうが、そこがランパルのよいところなので、ここはその美音とテクニックを楽しむことにしましょう。なお、音源は、フルート協奏曲を収録したCD(CBS Records MDK 46510)で、録音は1982年です。

MDK 46510

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これから楽しむのは、昨日に続きジャン・ピエール・ランパルたちによるフルート協奏曲(CBS Records MDK 46510)で、今日はト短調の協奏曲。このフルート協奏曲の原曲は、チェンバロ協奏曲の第5番(原曲もヴァイオリンあるいはオーボエ協奏曲からの編曲と推定)で、フルート用への編曲はミラン・ムンクリンガーです。ランパルをサポートするのは、そのムンクリンガー指揮の、プラハ・アルス・レディヴィヴァ・オーケストラ。録音は1982年です。

MDK 46510

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じつに爽快な天気となった体育の日の今日。これからなにをきこう、と何枚か候補を手にとり、あれこれ考えて決めたのは、ジャン・ピエール・ランパルたちによるフルート協奏曲です。音源は、ランパルがプラハ・アルス・レディヴィヴァ・オーケストラと1982年に録音したアルバム(CBS Records MDK 46510)。収録されているのは、ハ長調、ト短調、ホ短調の3曲の協奏曲と、シンフォニア(「悲しみのいかなるかを知らず」)です。もちろん、バッハのオリジナルのフルート協奏曲は伝承されていませんので、ランパルたちが録音したのは、シンフォニアをのぞき、伝承された作品から復元、再構成した協奏曲ということになります。今日きくのは、まず、ハ長調の協奏曲。このフルート協奏曲は、チェンバロ協奏曲第4番からの編曲です。

MDK 46510

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三位一体節後第20日曜日にきくのは、シギスヴァルト・クイケンたちによる「われは行きて汝をこがれ求む」です。このBWV49(1726年11月3日初演)は、ソプラノとバスの独唱による二重唱カンタータ(全6曲、いわゆる合唱曲はなし)。第1曲はオルガン協奏曲風なシンフォニアで、チェンバロ協奏曲第2番の原曲である、変ホ長調のオーボエ協奏曲(あるいはヘ長調のフルート協奏曲)の第3楽章から転用されたとみられています。独唱は、ソプラノのナンシー・アージェンタとバスのクラウス・メルテンスで、オーケストラはラ・プティット・バンド(寺神戸亮、近藤倫代、赤津眞言、鈴木秀美、北里孝浩が参加)です。

CD : ACC 9395 D(ACCENT)

ACC 9395 D

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ヴィットリオ・ギエルミ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)とロレンツォ・ギエルミ(フォルテピアノ)の演奏できいてきたガンバ・ソナタ。これからきくのはト短調の第3番(BWV1029)で、音源はこれまでと同じく、1997年に録音された「J.S.Bach Gamba Sonaten Preludien & Fugen」です。なお、アルバムには、3曲のガンバ・ソナタのほかに、ロレンツォによるプレリュードとフーガ(「平均律クラヴィーア曲集」)も3曲収録されていますが、それはまたの機会に楽しむことにします。

CD : 232269(Ars Musici)

232269

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昨日からきいているヴィットリオ・ギエルミとロレンツォ・ギエルミによるガンバ・ソナタ。音源は、1997年に録音された「J.S.Bach Gamba Sonaten Preludien & Fugen」で、ロレンツォは、ここではチェンバロの替わりに、フォルテピアノ(ジルバーマン・モデル)を弾いています。冴え冴えとした音色のチェンバロにくらべると、くすんだ、しかしよりこまやかな情感を表現できるフォルテピアノ。それとヴィオラ・ダ・ガンバの共演は、チェンバロとはまたちがった妙味があり、とても楽しめます。

CD : 232269(Ars Musici)

232269

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今日からきいていくのは、ヴィットリオとロレンツォのギエルミ兄弟によるガンバ・ソナタです。弟ヴィットリオ・ギエルミ(1968年生)は、イタリアのヴィオラダ・ガンバ奏者で、兄ロレンツォ・ギエルミは同じく鍵盤楽器奏者、指揮者。音源は1997年に録音されたCDで、ガンバ・ソナタ3曲と、「平均律クラヴィーア曲集」からの3曲が収録されています。このCDから、番号順にガンバ・ソナタのみをきくことにし、まずはト長調の第1番(収録順だと3曲目)を楽しみます。なお使用楽器は、ヴィットリオのガンバがミシェル・コリションの1688年製、ロレンツォはフォルテピアノ(チェンバロではなく)で、アンドレア・レステッリの1996年製(ゴットフリート・ジルバーマンの1749年製による)です。

CD : 232269(Ars Musici)

232269

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一昨日、昨日、サフリ・デュオによる「Bach English & French Suites」(Chandos Records CHAN 9339)から、イギリス組曲の第4番と第2番を楽しみました。今日これからきくは、アルバムの最後に収録された、フランス組曲の第6番です。マリンバとヴィブラフォンでの演奏は、尖ったところがなく、じつにおだやか。ですが、こまかなニュアンスには、やや乏しい感じがします。

CHAN 9339

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今日これから楽しむのは、サフリ・デュオによるイギリス組曲の第2番です。同デュオは、打楽器奏者モーテン・フリスとウフェ・シャヴェリの二人が結成。バッハの作品はオリジナルのみならず、いろいろな楽器のために編曲されていますが、マリンバとヴィブラフォンだと、心なしかジャズっぽくもきこえてきます。音源は、1994年録音の「Bach English & French Suites」(Chandos Records CHAN 9339)です。

CHAN 9339

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今日から3日にわたって楽しむのは、サフリ・デュオによるアルバム「Bach English & French Suites」(Chandos Records CHAN 9339)。サフリ・デュオは、デンマークのパーカッション・デュオ(ここではマリンバとヴィブラフォン)で、モーテン・フリスとウフェ・シャヴェリの二人によって1988年に結成されました。アルバムには、イギリス組曲の第4番と第2番、フランス組曲の第6番が収録されており、収録順どおり、今日はイギリス組曲の第4番を楽しみます。

CHAN 9339

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三位一体節後第19日曜日にきくのは、カンタータ「われ悩める人、われをこの死の体より」。このBWV48は、1723年10月3日に初演。全7曲中、第1曲ではコラール(作者不詳の第7曲と同一)をスライド・トランペットとオーボエで引用、第3曲(マルティーン・ルティーリウス)と第7曲は合唱によるコラールと、「コラール重用の試み」(『バッハ事典』)がなされたカンタータです。音源は、フィリッペ・ヘレヴェーゲ(フィリップ・ヘレヴェッヘ)たちによって、2013年に録音されたアルバム。独唱者二人に、合唱はその独唱をふくむパート3人で、オーケストラは16人編成。このオーケストラには、近藤倫代(ヴァイオリン)と北里孝浩(オーボエ)が参加しています。

CD : LPH 012(PHI)

LPH 012

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