毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今日からきいていくのは、鈴木優人(チェンバロ)とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)による4曲のチェンバロ協奏曲です。4曲はすべて「チェンバロ協奏曲集 第1集」(2018年録音)の収録曲で、1台のチェンバロのための第1番(これからききます)、第5番、第8番、第2番です。鈴木の使用楽器は、ヤン・クーシェのチェンバロ(2段鍵盤)にもとづく、ウィレム・クレースベルヘンの1987年製。BCJは、若松夏美(ヴァイオリン/リーダー)、高田あずみ(ヴァイオリン)、竹嶋祐子(ヴァイオリン)、山口幸恵(ヴィオラ)に、通奏低音の山本徹(チェロ)、西澤誠治(ヴィオローネ)という、ほぼ最小編成です。

CD : BIS-2401(BIS Records)

BIS-2401

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三位一体節後第1日曜日にきくのは、スティーヴン・ファーによる「いと尊きイエスよ、われらここに集いて」(「オルガン小曲集」)です。このBWV633は、すでにファーのオルガンできいているBWV634と同名コラールで、CDでは、BWV634、BWV633の順で収録されていたため、その順番どおりにきいています。ファーの弾くのは、トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロストが建造したヴァルタースハウゼン市教会のオルガン。録音は2019年です。

CD : RES10259(Resonus)

RES10259

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今夜これからきくのは、セルゲイ・マーロフによるの無伴奏チェロ組曲第6番(BWV1012)です。ヴィオロンチェッロ・ダ・スパッラ(ディミトリー・バディアロフ製作)による6曲の無伴奏チェロ組曲の中では、やはりこの第6番の録音(2018年)がしっくりきます。亡くなったチェロ奏者のアンナー・ビルスマは、第6番を無伴奏ヴァイオリン曲と同じ音域なので、「なにかしら手で持つ『ヴィオラ』のような楽器をもとに作曲された音楽だと思う」(『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』)と語っています。もし、ビルスマがこのマーロフの録音をきいたなら、この肩のチェロを小型のチェロのほかに候補に入れたかもしれません。とにかくマーロフの演奏には敏捷性や軽快感があり、その熟達した演奏は、チェロと遜色のない味わいがあります。こうなってくると、いずれはチェロ奏者がスパッラをもちいて無伴奏チェロ組曲(とくに第6番)を録音してくることがあるかもしれません。じっさい、オランダのチェロ奏者であるルシア・スワルツは、すでにスパッラに挑戦しています。

CD : SM 343(Solo Musica)

SM 343

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これからきくのは、セルゲイ・マーロフのヴィオロンチェッロ・ダ・スパッラ(肩かけのチェロ)による無伴奏チェロ組曲第5番(BWV1011)です。マーロフの録音は2018年。使用楽器はディミトリー・バディアロフ製作のそれです。なお、この第5番は、バッハ自身がリュート組曲(BWV995)のために編曲しており、個人的にはそちらのほうが好みですね。

CD : SM 343(Solo Musica)

SM 343

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野田浩資著『音楽家の食卓』は、2020年に誠文堂新光社から発刊されたレシピ本です。もちろんレシピ本といってもただの料理レシピの紹介ではありません。紹介されているのは、「ドイツ三大B」をはじめ、ハイドン、モーツァルト、シューベルト、メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト、ヴァーグナーゆかりの料理レシピです。伝記でも言及されるハレ聖母教会のオルガン試奏での大ごちそうにもふれられています。ただし、これのレシピはありません。

音楽家の食卓

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今週きいているのは、セルゲイ・マーロフによる6曲の無伴奏チェロ組曲です。マーロフはこの組曲を、「ヴィオロンチェッロ・ダ・スパッラ」で録音(2018年)しており、それを番号順に楽しんでいます。これからきくのは無伴奏チェロ組曲第4番(BWV1010)。使用楽器は、ディミトリー・バディアロフ製作のスパッラです。

CD : SM 343(Solo Musica)

SM 343

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セルゲイ・マーロフのヴィオロンチェッロ・ダ・スパッラで楽しんでいる6曲の無伴奏チェロ組曲、これからきくのは組曲第3番(BWV1009)です。スパッラの軽快さは、第5曲のブーレーで満喫できます。録音は2018年。使用楽器は、ディミトリー・バディアロフ製作のヴィオロンチェッロ・ダ・スパッラです。

CD : SM 343(Solo Musica)

SM 343

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昨日からきいている、セルゲイ・マーロフによる6曲の無伴奏チェロ組曲(2018年録音)。今日これからきくのは番号順どおり第2番(BWV1008)です。これまでに無伴奏チェロ組曲全曲をヴィオロンチェッロ・ダ・スパッラで録音した奏者としては、シギスヴァルト・クイケン(2007年録音)、寺神戸亮(2008年録音)がいましたが、マーロフはその2人に続く奏者ということになるかと思います。先駆者2人の録音から10年が経過しており、そのぶん、マーロフの演奏はずいぶんこなれた感があり、安心して(というと先駆者2人に失礼かもしれませんが)楽しむことができます。

CD : SM 343(Solo Musica)

SM 343

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今週きいていくのは、セルゲイ・マーロフによる6曲の無伴奏チェロ組曲です。マーロフはすぐれたヴァイオリン、ヴィオラ奏者ですが、同時に近年ではヴィオロンチェッロ・ダ・スパッラ奏者としても活動するようになっています。この録音(2018年)でのマーロフの楽器は明記されていませんが、おそらくディミトリー・バディアロフ製作のヴィオロンチェッロ・ダ・スパッラだと思われます。今日これからきくのは第1番(BWV1007)で、明日からも番号順どおり楽しむ予定です。

CD : SM 343(Solo Musica)

SM 343

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三位一体節にきくのは、スティーヴン・ファーによる「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」(「オルガン小曲集」)です。このBWV639は、フェルッチョ・ブゾーニ、ヴィルヘルム・ケンプらの、ピアノのための編曲でも有名ですが、ここできくのはもちろんオルガンです。ファーが弾くのは、ヴァルタースハウゼン市教会のオルガン(トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロストが建造)。録音は2019年です。

CD : RES10259(Resonus)

RES10259

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トレヴァー・ピノックのチェンバロできいてきた「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」(2018年8月と2019年1月録音)。とちゅう、聖霊降臨節などをはさみつつ、ようやく第24番のプレリュードとフーガ(BWV869)までたどりつきました。

70歳をこえたピノックがきかせたのは、デビュー時のような颯爽として伸びやかなバッハでした。ピノックが幼年から親しんできた曲集を、慈しみ、楽しんで弾いているようで、とくに快活な曲との相性のよさが感じられました。

個人的にはもうすこし翳りがほしい曲もありますが、さりげないコクがあって、じゅうぶん満足できる曲集の録音です。使用楽器はデイヴィッド・ウェイの1982年製チェンバロ(アンリ・エムシュにもとづく)で、調律は不等分律のA=392Hzです。

CD : 00028948384365(Deutsche Grammophon)

00028948384365

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今日もきくのはトレヴァー・ピノックによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」で、プレリュードとフーガ第23番(BWV868)です。ほのかな憂いをともなうプレリュードも、つぎの4声フーガも、ともに気品を感じさせる美しさがあります。ピノックの使用楽器はデイヴィッド・ウェイの1982年製チェンバロ(アンリ・エムシュにもとづく)で、録音は2018年8月と2019年1月です。

CD : 00028948384365(Deutsche Grammophon)

00028948384365

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これからきくのは、トレヴァー・ピノックによるプレリュードとフーガ第22番(「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」)です。このBWV867のプレリュードをピノックは、ややリズムをひきずりながら弾いています。こう重々しく弾かれると、やはりイエスの受難(たとえば「十字架の道行き」とか)を想起させられるのですが、ピノックがそれを意図しているのかは不明です。同じ傾向はフーガにもみられます。曲集の録音は2018年8月と2019年1月。使用楽器はデイヴィッド・ウェイの1982年製チェンバロです。

CD : 00028948384365(Deutsche Grammophon)

00028948384365

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『オルガンの芸術』は、2019年に道話書院から発刊されたオルガンの解説本です。「全5章で構成される本書は、第1章から順に読み進むことも、必要な章だけを読み進むことも可能」(刊行にあたって)で、辞書的な利用も楽しめます(読了までにまだまだ時間がかかりそう)。ところで、このブログのように、バッハばかりきいていると(じっさいはほかにもいろいろきいていますが)、オルガンというとバッハ、ドイツということになりがちです。しかし、同書ではドイツをふくめ、イタリア、ネーデルラント、スペイン、フランス、オーストリア・東欧諸国とスイス、イギリス、アメリカ合衆国、その他の地域(以上第4章)、そして日本(第5章)についても解説されています。ともすれば偏りがちな視座を大きく広げることができ、これは同書のすぐれた特色だと思います。

オルガンの芸術

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聖霊降臨節で3日間休んでいた、トレヴァー・ピノックによる「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」。今日から再開で、きくのはプレリュードとフーガ第21番(BWV866)です。こまかな音符だらけのトッカータ風のプレリュード、これに主題後半の旋回がおもしろいフーガが続き、音楽とピノックとの相性もよく、この第21番とても楽しめます。使用楽器は、デイヴィッド・ウェイの1982年製チェンバロ(アンリ・エムシュにもとづく)で、録音は2018年8月と2019年1月です。

CD : 00028948384365(Deutsche Grammophon)

00028948384365

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