奄美大島名瀬の街では、台風の時、傘をさして歩く人の
姿を見る事はほとんどない。
傘と防災。むつかしい。
昨日だったと思う、朝のテレビニュースの映像。
これから、14号の進路にあたる九州の大都市の横断歩道。
信号がかわり、通勤の人たちがいっせいに歩き出した。
雨は、さほど?でもなさそう。
きれいなお姉さんのさした傘は、今にも割れんばかり。(zoom up)
ハイヒールで必死に踏ん張る。
進めない。戻ってしまいそうだ。振り向けばあぶない。
表情は見えないが、泣き出しそうにも、
笑っているようにも思える。
「あげー、都会の人チバねー」。フクオカか。
「台風の時、傘ささんばいいのにねー」
「傘置いて、早く渡りなさい、ほら」。今更置けない。
こんどは、歩道の反対側から、スーツ姿の男性。
大きな傘を背中に、すたすたと。おっとっとという感じ。
斜めになりながらも小走りで渡ってしまった。
「あげ、あの人は、アタマイイねー」。雨どうする。
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5日、台風の最中、東京の有名なニュースキャスターが
名瀬に現地入りして、ハリケーン、カトリーナが襲った
ニューオーリンズとほぼ同緯度の奄美の人の防災意識は高い、
とほめた、そうだ。
傘の話じゃないが、木村さんはえらい、クワァンシンだ、
と思った。ほめられたそうなので。