ハゼノキ wikipedia より
ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)
ウルシ科ヌルデ属の落葉小高木。単にハゼと。
別名リュウキュウハゼ、ロウノキ、トウハゼなど。
果実は薩摩の実とも呼ばれる。東南アジアから東アジアの温暖な地域に自生する。日本には、果実から木蝋を採取する資源作物として、江戸時代頃に琉球王国から持ち込まれ、それまで木蝋の主原料であったウルシの果実を駆逐した。古い時代には現在のヤマウルシやヤマハゼといった日本に自生するウルシ科の樹木のいくつかを、ハゼと称していた。
日本に持ち込まれたのは室町時代という説もある。薩摩藩本土では農民を苦しめたロウソクの原料として、奄美の歴史書にもときどき登場する植物である。
万葉集に
ひさかたの 天の戸開き 高千穂の
嶽に天降(あも)りし 皇祖(すめろき)の
神の御代より櫨弓(はじゆみ)を手(た)握(にぎ)り持たし
・・・・ 大伴家持ヤマハゼはハジ(梔? 波自)と呼ばれ、弓の原料として使われた。
と詠まれるヤマハゼとは似ているが違うらしい。参考 『万葉集の植物たち』川原勝征(著)南方新社