沖縄の真実、ヤマトの欺瞞 米軍基地と日本外交の軛(くびき)
(神保・宮台 マル激トーク・オン・デマンド) [単行本]
神保哲生 (著), 宮台真司 (著),
真喜志好一 (著), 伊波洋一 (著), 大田昌秀 (著), 我部政明 (著)
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P148 戦時中の四五年六月、沖縄では県民が民族の存亡を賭して死闘をくりかえしている最中に、東京では夏場所の相撲大会か聞かれていた(大田昌秀)
無理やりこじつけるのではないが、誰もがおかしいと思いながら、長年解決を見ないという点では、相撲八百長問題と共通している点がなくもない。あんなものとか、あんな遠いところのことといったどこか差別的なまなざしというか。しかし日本人なら考えずにはいられない重要な問題が隠れているように思えてならない。両者はどこかでつながっているのではないかとさえ思えてくるから不思議。
春場所中止(1946年の夏場所が旧国技館が東京大空襲によって焼失したため中止となって以来65年ぶり)
エジプトのムバラク大統領辞任のニュースを聞きながら読了。
世の中変わっている。もうこれ以上の思考停止はゆるされない。
沖縄の独立だってありえなくはない。辺野古に基地ができること以上にありえることなのではないかと思わされる。歴史を考えれば奄美だって人事ではない、と思って読めるのは幸せなことなのかも知れない。
第4章までは、
このブログ 2011年1月11日 (火曜日)
『普天間基地はあなたの隣にある。だから一緒になくしたい 』 伊波 洋一 (著)
と重なる部分が多いが、ヤマトの欺瞞がより浮き彫りになっている。
最終章は、今の沖縄と日本の問題点とそれに対する考え方が示されている。
TVの軍事評論家のウソも見破れるくらいの知識は得られるだろう。
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沖縄の真実、ヤマトの欺瞞 米軍基地と日本外交の軛 (神保・宮台 マル激トーク・オン・デマンド) 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2010-11-17 |
amazon 商品の説明
内容紹介
普天間問題が暴いたのは、日本という国の機能不全 米軍普天間飛行場移設問題が明らかにした沖縄にのしかかる過大な負担。危険な状態のまま放置された米軍基地に苦しむ住民。薩摩に侵略され、地上戦で焦土となり、米国に統治され、本土復帰後も日米の密約に翻弄されて、犠牲の上に犠牲を重ねてきた沖縄に、安全保障の名目で、これ以上の負担を強いることははたして正義に叶うのか? そもそも沖縄の米軍基地は本当に抑止力たりうるのか? 辺野古移設計画の欺瞞をいちはやく指摘した真喜志氏、普天間基地を抱える宜野湾市の伊波市長、沖縄の苦難の歴史の生き証人で、普天間基地返還合意当時の沖縄県知事・大田氏、日米密約の存在を暴いた琉球大学の我部教授をゲストに迎え、沖縄の現状と米軍の戦略、そして日本の外交・安全保障のあるべき姿を徹底討論、さらに普天間問題が暴露した日本社会の問題と菅首相率いる民主党政権のとるべき政策をあわせて論じ、大胆な提言を盛りこんだ、神保氏と宮台氏による特別対談を付す。
登録情報
単行本: 344ページ
出版社: 春秋社; 四六版 (2010/11/17)
発売日: 2010/11/17
初出一覧
第1章 普天間と辺野古は何の関係もない
マル激トーク・オン・デマンド第465回(2010年3月9目収録)
「もう沖縄は騙されない普大間移設問題の真相」
第2章 普天間返還に代替基地は不要だ!
マル激トーク・オン・デマンド第465回(2010年3月13日収録)
「普天間返還に代替基地は不要」
第3章 普天間問題はここからはじまった
マル激トーク・オン・デマンド第465回(2010年3月H日収録)
「普天間問題のボタンのかけ違いはここから始まった]
第4章 沖縄密約にひそむ日米外交ゲームの帰趨
マル激トーク・オン・デマンド第465回(2010年3月11日収録)
「沖縄密約と普大間移設問題の接点」
終章 普天間問題と日本人
語りおろし