吉本 隆明 (著)
今週は、フォトムービー作りに熱中し、読書もはかどらなかった。
昔、よく読んだ吉本リュウメイ。
図書館の今月の推薦図書だった。2冊借りた。まったく関心を失っていた期間が長く、難解な部分は飛ばして読んだ。
雑誌に制裁された、状況への発言や対話といった身近で難解ではない文章が大部分だった。
どのくらいわかりやすいか、という例を示す意味で以下の引用をしておきます。
言葉の根幹は沈黙だ P240
P241 沈黙とは、内心の言葉を主体とし、自己が自己と問答することです。自分が心の中で自分に言葉を発し、問いかけることが、まず根底にあるんです。
友人同士でひっきりなしにメールで、いつまでも他愛のないおしゃべりを続けていても、言葉の根も幹も育ちません。それは貧しい木の先についた貧しい、葉っぱのようなものなのです。本質は沈黙にあるということ、そのことを徹底的に考えること、僕が若い人に言えるとしたら、それしかありません。P242 文藝春秋 2008年7月号
amazon 内容(「MARC」データベースより)
未発表原稿「神話伝承と古謡」「歌集「おほうなはら」について」「人生についての断想」を掲載するほか、詩人および作家に対する追悼文、時局への発言などを中心にまとめた単行本未収録原稿も併せて収録。
登録情報
単行本: 250ページ
出版社: 李白社 (2008/11/5)
発売日: 2008/11/5
商品の寸法: 19.2 x 12.6 x 3 cm
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「芸術言語論」への覚書 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2008-11-05 |