『沖縄に向き合う』―まなざしと方法 (沖縄・問いを立てる) [単行本]
屋嘉比 収 (編集), 新城 郁夫 (編集), 藤澤 健一 (編集), 近藤 健一郎 (編集), 鳥山 淳 (編集)
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本書は以下のシリーズの第一巻。シリーズの総論、執筆者の座談会。それにそれぞれの巻の関する、100冊近いブックレビューが大半を占める。
『方言札─ことばと身体(シリーズ第2巻)
『攪乱する島』─ジェンダー的視点(シリーズ第3巻)
『友軍とガマ』─沖縄戦の記憶(シリーズ第4巻)
『イモとハダシ』─占領と現在(シリーズ第5巻)
『反復帰と反国家』─「お国は?」(シリーズ第6巻)
5巻と6巻は既読。
ブックレビューのうち『攪乱する島』─ジェンダー的視点(シリーズ第3巻)に関するものを目次から以下にあげておこう。沖縄を考える上でジェンダー的視点については、盲点だったと思うから。特に★ミシェル・フーコー『性の歴史? 知への意志』★エドワード・W・サイード『オリエンタリズム』は一見沖縄との関連は薄いように思われるが、本書P140「女性ジェンダーの有徴化において表象されることの多い沖縄にあっては、そういった表象の偏りを批判しようとする言説自体が、反動的に男性ジェンダ-的傾向を強める悪循環が見られる。・・・・P140 を読んでフーコーの「下からの権力」について読んでみたくなった。
3 攪乱する島─ジェンダー的視点(シリーズ第3巻)……136
★佐藤惣之助『琉球諸島風物詩集』★久志芙沙子『滅び行く琉球女の手記』★知念正真『人類館』★ミシェル・フーコー『性の歴史? 知への意志』★エドワード・W・サイード『オリエンタリズム』★高里鈴代『沖縄の女たち』★G・C・スピヴァク『サバルタンは語ることができるか』★竹下小夜子『性to 生』★ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』★高良倉吉・大城常夫・真栄城守定『沖縄イニシアティブ』★小林照幸『21世紀のひめゆり』★宮地尚子『トラウマの医療人類学』★伊波普『沖縄女性史』・もろさわようこ『おんな・・沖縄』・石川真生『沖縄ソウル』
あと奄美に関しては、6 『反復帰と反国家』 で、以下の三冊などが紹介されている。
★岡本恵徳『「ヤポネシア論」の輪郭』・★村山家國『奄美復帰史』・★「奄美学」刊行委員会編『奄美学』
もっと詳しくは、こちら、沖縄に向き合う | 総合書籍出版 社会評論社 図書目録 目次
amazon 登録情報
単行本: 237ページ
出版社: 社会評論社 (2008/07)
ISBN-10: 478450575X
ISBN-13: 978-4784505753
発売日: 2008/07
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沖縄に向き合う―まなざしと方法 (沖縄・問いを立てる) 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2008-07 |