本作は批評家からおおむね称賛を受けている。
『グリーンブック』とは人種隔離時代の黒人向け「旅行ガイドブック」。主人公で白人のトニー・リップが「黒人を差別から救う救済者」
ジャマイカ系アメリカ人のピアニストである黒人・ドン"ドクター"シャーリーが
イタリア系白人のトニー・リップを運転手として雇い、コンサートの旅に出る。トニーは、教養がなく、粗暴なマッチョ、単純で品性もよろしくない。こんな二人の異色のロードムービー。よくぞこんな面白いシナリオを考えたものだと思ったが実話ベースだという。
物語も分かりやすく面白い。観客を飽きさせない旅の道中の細かなエピソードの数々。脚本も秀逸だ。評価も高いが、本作もまた”白人の救世主”的評価があり、内容にたいしては酷評や苦言もある。
主演は黒人マハーシャラ・アリかと思ったが、白人ヴィゴ・モーテンセンだった。
Wikipedia『グリーンブック』(Green Book)は、2018年のアメリカ合衆国の伝記ヒューマン映画。ジャマイカ系アメリカ人のクラシック及びジャズピアニストであるドン"ドクター"シャーリーと、シャーリーの運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカ人のバウンサー、トニー・ヴァレロンガによって1962年に実際に行われたアメリカ最南部を回るコンサートツアーにインスパイアされた作品である。
監督はピーター・ファレリー。主演はヴィゴ・モーテンセン。共演はマハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニら。第91回アカデミー賞では作品賞・助演男優賞など三部門を受賞した。