でも、奄美海風荘が紹介された本(4ページ写真つき 2002年10月)があって、
それは全国あちこちの図書館にあって、今でもそれを見て奄美を訪ねてきてくださるお客さんがいらっしゃるので、
それはありがたいことなので、
図書館は、利用の仕方くらいはこころえておかなければ、ということで、出かけました。
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奄美市名瀬古田町の 国道58号線沿いに、
今年2009年4月23日オープンした鹿児島県立奄美図書館。
前身の県立図書館奄美分館が手狭で老朽化したため分館から格上げして移転新築された。
4階建て、床面積は分館より4倍広い約3500平方メートル。
蔵書数は2万冊増えて14万4600冊。
総工費12億2000万円。
■====(鹿児島県立図書館奄美分館のあゆみ
昭和33 年 1958年奄美日米文化会館の建物(名瀬市井根町8)を使用して県立図書館奄美分館が発足し,分館長として島尾敏雄就任(昭和 33年.4.1)
昭和39 年 1964年 鹿児島県図書館協会奄美支部が結成され
新館が名瀬市小俣町20-1に落成(39.8.31)■=====作家 島尾 敏雄(しまお としお、1917年4月18日 - 1986年11月12日)
横浜市生まれ。8歳から高校卒業まで神戸市で育った。長崎高商を経て九州大学(文科東洋史専攻)を繰り上げ卒業。第十八震洋特攻隊隊長として、奄美諸島加計呂麻島に赴任。戦後、赴任地の小学校の教員をしていたミホさんと結婚。神戸で大学の教官、東京での作家活動をへて、妻の実家のある奄美大島へ。 1955年から1975年までの約20年間、奄美大島に住み、作家活動や民俗学者、思想家として活動しながら奄美の文化振興につくした。1986年11月12日鹿児島市で死去。69歳。
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島尾敏雄が、約10年間住んだ分館長時代の官舎の部屋の中のようすが一部再現展示されている。
床の間のある部屋には、古いテレビも展示されていて、島尾敏雄の生前のビデオが音声付で流れている。部屋にあがることもできる。
順路には、そのほか氏が愛用した仕事机などの遺品、遺稿、書籍、写真などがコーナーごとに分類展示されている。
その頃の名瀬のようすや、島尾敏雄の日常のようすは、
『日の移ろい』島尾 敏雄 google (中公文庫)で読むことができる。このブログでも時々紹介している。
『日の移ろい』 商品の説明
内容(amazon「BOOK」データベースより)
心塞ぐ思いの日々。人びとをどこか拒否する心。ながく「私」にはりついていて、決して離れようとはしない、執拗な鬱。日記という形式で日常を追いながら、日日の出来事とそれを感受する心の戦き、あらがいのさまを微細に観察し、記録することで、最上の文学に熟成させた名作。谷崎潤一郎賞受賞作。
その奥のほうには奄美の郷土コーナー奄美群島の日本復帰運動に関する資料のほか,歴史・文化を始めとする郷土資料(鹿児島 沖縄を含む歴史書なども)。
駐車場も、以前より広く空きがあった。
本を捜すため館内では「検索機」が使える。
自宅でパソコンで捜すこともできる。
蔵書検索では、さまざまな検索ができる。
図書資料等検索
他館 蔵書検索(リンク)
新着案内
貸出ベスト
雑誌・新聞一覧
大型絵本等の貸出作品一覧
所蔵していない本は全国の図書館から取り寄せてもらえる。
レファレンス(調査相談)サービスでは、捜したい本が見当たらないときや、どの本から調べていいかわからない時の相談にものってくれる(利用案内 ちらしより) 鹿児島県 図書館利用案内
はじめての人は、二階の受付カウンターで名前・住所が証明できる書類(運転免許証 保険証 学生証など)を提示して「利用者カード」を作ってもらう(すぐできる、県内なら奄美以外の人も可。県外の人は発行不可 )
書架から本がみつかったら、借りる「本」と「利用者カード」を一階総合受付にもっていって手続きする。
くわしくは、 鹿児島県 図書館利用案内
↑ 図書館利用のご案内 建物敷地入り口