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『せいめいのはなし』 福岡 伸一 (著) [単行本]

2013年04月28日 | 本と雑誌

130428_book_seimeino『せいめいのはなし』 [単行本] 

福岡 伸一 (著)

小林秀雄に「美しい花がある。花の美しさというようなものはない。」googleと言われると、
思わずうなずいて有難がっていたかも知れない。

しかし著者の福岡 伸一は、それは逆だろう、と言う。ウニの発生の美しさをみて「美しいウニなどない、ウニの美しさがある」と言う。P198
美しさというのは、そこに客観的にあるのではなくて、その動的なウニの発生みたいなものを見たときに、私の内部に立ち上がる作用として現れる。

「動的平衡」の考え方について、さまざまな分野に「応用」というより「拡張」して考える本書を読んだあとでは、「私の内部に立ち上がる作用として現れる。」という見方にうなずかざるを得ない。

長年、考えても埒のあかない、さまざまな問題にも結論が見えてきそうな、わかりやすさ。わかりやすいからといって有り難味を感じないというのはかなしい性だ。

方言の「テゲテゲ」も「動的平衡」の考えで理解するとある意味奥深く、気持ちが楽になる気がした。

この本はバージニア・リー・バートンの『せいめいのれきし』原題”Life story”のオマージュになっているという。

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生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
福岡 伸一 (著 を名瀬の書店で買って読んだのはもう4年も前のことで月日の経つのは早い。

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内容説明

内田樹、川上弘美、朝吹真理子、養老孟司との「はなし」で輝く、動的世界!「動的平衡」は生物の世界から、経済、文学、時間、意識、分類へと縦横無尽に広がっていく。いつも好奇心に目を輝かせている自由闊達な四人が「福岡伸一」の生命観に化学反応を起こしていく。相互につながる四つの「はなし」と、躍動する動的思考で語る著者の「はなし」――立ち上がってくる新たな福岡伸一ワールドとは?

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単行本: 222ページ
出版社: 新潮社 (2012/4/27)
言語 日本語

発売日: 2012/4/27

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せいめいのはなし せいめいのはなし
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発売日:2012-04-27

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